販促コンペ・企業のオリエン紹介「目的預金のできるお金管理アプリ『Wallet+』をダウンロードしたくなる企画」

【前回の記事】「販促コンペ・企業のオリエン紹介「ラベルライター『P-touch』の認知度を高めるアイデアを」」はこちら

第9回販促コンペ・協賛企業オリエン抜粋篇

6月6日まで企画募集中の「第9回販促コンペ」。このほど実施された課題協賛企業のオリエンテーションから、一部を編集部がピックアップ。よりくわしい内容をお伝えしていきます。

第五弾は、地域金融機関(地銀)の中ではトップクラスの規模を誇る、福岡銀行が配信するスマートフォン向けお金管理アプリ「Wallet+(ウォレットプラス)」のダウンロード促進企画を求めるオリエンテーションです(第9回販促コンペの特設サイトはこちら

[トピックス一覧]

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  • ・福岡銀行(ふくおかフィナンシャルグループ)におけるFinTech(フィンテック)の取組み
  • ・「Wallet+」の機能紹介・ユーザーの特徴
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  • ・「Wallet+」のキャンペーン事例の紹介(目的預金キャンペーン)

ふくおかFGとFinTech(フィンテック)

福岡銀行(iBankマーケティング代表取締役兼務)の永吉健一と申します。このたびは、夢や目的を実現するために、お金を貯めたいと思っている人が、当グループが配信するスマートフォン向けお金管理アプリ「Wallet+(ウォレットプラス)」をダウンロードしたくなるプロモーションアイデアを募集します。

福岡銀行の親会社である、ふくおかフィナンシャルグループは、福岡銀行・熊本銀行・親和銀行(長崎)を傘下に持ち、九州を主な営業基盤として展開する、国内最大級の広域展開型地域金融グループです。総資産16兆5000億円、個人顧客563万人、法人顧客は22万先と、地銀の中ではトップクラスの規模となります。

おかげさまでことし4月で創立10周年を迎えまして、新機軸の取り組みにも挑戦しています。そのひとつがFinTech(フィンテック)です。

フィンテックというフレーズを聞いたことのある方もいらっしゃると思いますが、とくに金融業界では話題でして、各機関が注目しています。フィンテックというと実に幅広いのですが、決済や送金、資金管理といった金融取引(Finance)に、テクノロジー(Technology)をかけあわせて生まれた新しい金融サービスのことを指します。

どちらかといえばベンチャー企業が独自のサービスを立ち上げる例が多く、「家計簿アプリ(PFM)」や個人間送金サービスといった例があります。もちろん金融取引と言えば従来から銀行が専門としてきた領域です。ベンチャー企業などのサービス立ち上げに対して、我々も指をくわえ見ている訳ではございません。当行でも「革新的なサービスをつくりたい」として、5年ほど前から企画検討を進めてきました。そのひとつが「Wallet+」です。

目的を設定して貯金できる「Wallet+」

「Wallet+」は、福岡銀行公式アプリとして、去年の7月にリリースいたしました。活用するには当行の口座が必要ですが、ことし3月時点でダウンロード数は10万を超えまして、5月の速報値では14万ダウンロードとなっています。

「Wallet+」では、登録した福岡銀行の口座の「残高照会」「収支管理」「明細照会」といった基本的な機能のほかに、当行のデビットカードとも連携し、ペアで使うとお金の流れがわかりやすくなる特徴もあります。

ユーザー属性については、九州・福岡を中心に、20歳代~40歳代がメインです。男女比はほぼ同数で、世代別では20歳代が40%、30歳代24%、40歳代17%となっています。1カ月に1回以上アプリを立ち上げる人(MAU)の割合は69%です。

さて「Wallet+」の特色は、アプリ上で実際に貯蓄口座を開設でき、貯蓄口座の中で、目的毎にお金を貯めることができるバーチャルな「目的預金」という機能を搭載した点です。たとえば、「夏休みに海外旅行へ行くための旅行資金として30万円貯めよう」といったユーザーの貯金をサポートします。「Wallet+」の目的預金の「目的」は、あらかじめ用意されている「家」「旅行」「クルマ」「結婚」といった9つのカテゴリーから選択できるほか、自由に設定することもできます。

また、お金を貯める際にはアプリ上で、普通口座から自由にお金を振り替え、目標金額になるよう、日々貯蓄できるようになっています。現在、ユーザーの方々が設定した「目的」の構成は、「旅行」が28%、「クルマ」13%、「家」8%、「結婚」「プレゼント」「子育て」がそれぞれ7%、「ファッション」4%、「美容・健康」3%。自由設定の「カスタム」は23%です。

この「目的預金」を促す意図もあって、「Wallet+」では、お金を主軸とした、ライフスタイル、ライフイベントについての情報コンテンツも充実させています。たとえば「お祭り」についての記事をきっかけに、「ここに観光に行ってみよう」「お金を貯めなくちゃ」というふうに意識変容を起こせれば、というねらいです。

また、事業者にとって、「Wallet+」のユーザー(消費者)が「何を目的に貯金しているか」というデータは貴重なマーケティングデータになります。旅行目的でお金を貯めていたら、旅行会社からおトクなパッケージツアーの提案があったり、割引クーポンがもらえたりしたら、ユーザーにとっても便利です。貯金している目的にあった特典をもらえるプラットホームになることも目ざしています。

ちなみに、「Wallet+」ユーザーの平均普通預金残高は43.9万円、「目的預金」の平均貯蓄額は3.3万円となっています。また、同ユーザーの自由に使えるお金(毎月の平均余資)ですが、月間の平均収入は42.2万円、支出は40.4万円で、余裕資金は1.8万円となります。これを目的預金に回していただくことで、直近・将来の消費が期待できるわけです。

「目的預金」の平均目標貯蓄額は66万円となっており、目的毎では「家」が177万円、「結婚」107万円、「自動車」95万円、「子育て」87万円、「カスタム(自由設定)」72万円、「旅行」24万円、「美容・健康」22万円、「ファッション」16万円、「プレゼント」16万円となっています。

次ページ 「「貯金する」の背後には多様なストーリーが隠れている」へ続く

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