僕は現在、スコットランドのエディンバラという世界遺産都市に来ています。
ロンドンから長距離バス片道2500円で来られるお気軽ショートトリップです。
実はエディンバラでは8月中は世界最大級の芸術祭、エディンバラ国際フェスティバルと、エディンバラ・フェスティバル・フリンジ(以下フリンジフェス)というお祭りが開催されており、観光客で賑わっています。
街中に複数の会場(200以上!)があり、朝から晩まで多数のアーティストがパフォーマンスを繰り広げるというこのフェスティバル。ちなみに演目数は想像を絶する2000以上で、公演回数は3万回を超えるとか…。
そんなフェスティバルのことをよく知らずにやってきた僕、完全に迷子状態でした。
しかし、ツーリストインフォメーションで見掛けたのが・・・
『フリンジ・アプリ』でした。そう、つまりフリンジフェスでは僕のような迷える旅行者にスマートフォン向けのアプリケーションを用意してくれていたのです。
しかも、iPhone、Android、iPad対応のアプリを用意し、ニーズに応えているじゃないですか。
(ちなみに僕はAndroidユーザー。ケニアで購入したサムスンGalaxy MINIというSIMロックフリー端末利用中)
早速、ダウンロードをして起動してみると、
- GPSを利用して現在地から、リアルタイムに公演中のアーティストの場所までの距離を算出
- 全タイムテーブル(リアルタイム連動)
- お気に入り公演のリスト化
- 公演のチケット購入機能
- ディスカウント公演情報
上記のような機能がアプリケーションには備わっており、多数の会場があり、四六時中公演があるようなフェスティバルなので、非常に助かりますね。中でも土地に慣れていない旅行者ですので、GPSで希望公演まで地図を出してくれるのは本当に有り難い。ユーザー同士のコミュニケーション(クチコミなど)があると個人的にはさらに◎。
日本でも音楽の大型夏フェスはもちろん、仙台市のジャズフェスティバルなどでも、今後フェスティバル専用アプリの提供は必須になってくるのではないでしょうか?
よりインタラクティブに参加者同士のコミュニケーションや、出演者とのコミュニケーションにも貢献できることでしょう。
余談ですが、スコットランドの旅行総合情報サイトでは、iPhoneやAndroidは当たり前とし、BlackBerryやWindows Phone向けにもアプリを提供しているようでした。海外だとBlackBerryユーザーも多いので、日本で外国人観光客を多く誘致するようなイベントを実施する場合にはBlackBerry対応も検討するべきでしょう。
ただ、日本のWi-Fi環境は外国人旅行者にとってはかなりひどいので、イベント会場には期間限定で臨時Wi-Fiスポットを運用すると快適に過ごして貰えることでしょう。
スマートフォンアプリが、大型イベントをより面白いモノに変えてくれる日は間近に迫っていることでしょう!
今後の日本の大型イベントに期待大です。
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