世界最先端の「顧客体験」ってどうなってるの?【前編】

今回はアドビ システムズ(以下アドビ)が3月に開催したマーケティングカンファレンス「Adobe Summit2018」に参加し学んだ知見から、ユーザーのエクスペリエンスやそれがもたらすシェア行動に着目したマーケティングツールの重要性について、未来視点で紹介します。会期から少々時間が経ってしまいましたが、僕としてはとても感銘を受けたイベントだったので、逆に時間をかけて思考を整理しました。

はじめにイベントの概要から。アドビの中でもデジタルマーケティング系のサービスにフォーカスしたイベントがこのAdobe Summit。一般的にはフォトショ(Photoshop)とかイラレ(Illustrator)といったクリエイティブツールを思い浮かべる方も多いと思うのですが、今回のイベントではAdobe製のマーケティングに関連したツールやメソッド、ケーススタディの紹介などがなされました。

パートナー向けのDay 0(3月26日)からDay 3(3月28日)まで、アメリカ・ネバダ州ラスベガスのVenetian Hotelなどで開催されました。世界40カ国からマーケティング担当者、アナリスト、報道関係者など約1万3000人が集まるという大規模なイベントです。

ちなみに僕にとっては人生初ラスベガス…! カジノは、ちょっとだけやりました(笑)

※会期中ずっと首から下げてたカンファレンスパス

参加の経緯は、アドビの公式プログラム「Social Insider」(デジタルマーケティング業界のインフルエンサー施策)にてご招待いただいたというもので、会期中は僕のTwitterアカウントで、ハッシュタグ「#AdobeSummit」を付けてイベントの模様をお伝えしていました。Social Insider枠で興味深いセッションにもいくつか参加させてもらったので、今回の記事にはそのエッセンスも反映させています。

次ページ 「エクスペリエンスとシェアの時代」へ続く

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天野彬
天野彬

1986年生まれ。東京都出身。東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。 2012年株式会社電通入社後、マーケティング部門、新規事業開発部門を経て、2014年から電通メディアイノベーションラボにて研究/執筆/コンサルティングの業務に携わる。専門領域はスマホユーザーやウェブサービスのリサーチ。
主著にインスタグラムをはじめとするSNSのトレンドを分析した『シェアしたがる心理~SNSの情報環境を読み解く7つの視点~』(2017年、宣伝会議)。その他、『情報メディア白書2016/2017/2018』(ダイヤモンド社、共著)、『二十年先の未来はいま作られている』(2012年、日本経済新聞出版社、共著)。経済番組でのコメンテーターや宣伝会議、日本マーケティング協会、全日本広告連盟、アドテック東京などでスピーカーを多数務める。「Forbes JAPAN」オフィシャルコラムニスト。

天野彬

1986年生まれ。東京都出身。東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。 2012年株式会社電通入社後、マーケティング部門、新規事業開発部門を経て、2014年から電通メディアイノベーションラボにて研究/執筆/コンサルティングの業務に携わる。専門領域はスマホユーザーやウェブサービスのリサーチ。
主著にインスタグラムをはじめとするSNSのトレンドを分析した『シェアしたがる心理~SNSの情報環境を読み解く7つの視点~』(2017年、宣伝会議)。その他、『情報メディア白書2016/2017/2018』(ダイヤモンド社、共著)、『二十年先の未来はいま作られている』(2012年、日本経済新聞出版社、共著)。経済番組でのコメンテーターや宣伝会議、日本マーケティング協会、全日本広告連盟、アドテック東京などでスピーカーを多数務める。「Forbes JAPAN」オフィシャルコラムニスト。

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