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受賞直後の是枝監督に単独インタビュー
—須黒さんは過去にトレたまキャスターを2年半務めていましたが、2018年4月から再びWBSに戻ってこられました。この半年間のフィールドキャスターとしてのお仕事で、特に印象に残っている取材はありますか。
映画監督の是枝裕和さんへの単独インタビューです。映画『万引き家族』がカンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞した直後にお会いすることができ、5月28日には「カンヌ 是枝監督単独取材 動画配信VS映画業界」と題して放送しました。
このタイトルからも分かる通り、インタビュー内容は、WBSならではの切り口になるよう工夫しました。作品のお話以外に、今年のカンヌで「映画館で上映しない作品は映画ではない」としてNetflixの作品が締め出された件について意見を伺いました。
実際の放送では、日本で映画館が減少している実態や生き残り戦略についても取材し、是枝さんのインタビューと組み合わせることでWBSならではのニュースになりました。
WBSの取材では「社会」や「経済」といった視点だけでなく、企業や商品・サービスを消費者の目線で捉えることも大切になります。普段から様々なものに触れて、「ほかの商品と比べてどうなのか」「実際に生活に取り入れるのならどこを改善した方がいいのか」などと考える癖をつけ、コメント力を磨きたいと思っています。
バラエティではほかの出演者の意見を聞いてうまく吸い上げる役割を担っていますが、報道・経済番組では自分の意見をきちんと言うことが求められるので、難しさも感じています。
—7月に起きた西日本豪雨で被害を受けた旭酒造にも、WBSならではの切り口で取材をされていましたね。
8月2日放送の「“獺祭” 65万本が豪雨被害 ! 味の変化を逆手に新ブランド!?」ですね。災害の際は被災状況を伝えるだけでなく、経済にまつわる動きを追うのもWBSの役割です。
同日に行われた旭酒造の記者会見では、豪雨被害の影響で味が変化してしまった日本酒「獺祭」を、新ブランド「獺祭島耕作」として発売するという発表がありました。私はこの会見で、桜井博志会長と桜井一宏社長が「獺祭のブランドを捨てるしかない悔しさはあるけれど、焼け太りを目指して頑張ります ! 」と前向きにお話される姿を目の当たりにして、復興へと向かう大きなエネルギーを感じました。