インサイトはSDGsにも応用可能? 社会問題解決にも有効な「本質的な不満」の見つけ方

【前回コラム】「ママ友のバーキンを羨ましがる妻が「本当に欲しかったもの」を知る方法」はこちら

社会的な問題の解決も、本質的な不満の発見から

インサイトのリアルな活用法について紹介しているこの連載。前回に引き続き、「不満の解消」から展開するソリューションがテーマです。

前回は「夫に対する妻の真の不満」を読み解き、その不満からリカバリーの打ち手=アイデアを考える道筋を説明しました。今回は、不満に関連する層を広げて、SDGs(持続可能な開発目標)などにも応用可能な、社会的な問題の解決について採り上げます。インサイトを把握することがコミュニケーションやマーケティングだけにとどまらない、強い「課題解決力」があることを感じてほしいと思います。

ポイントは、「表面的な不満」に惑わされず、本質的である「無自覚な不満」に目を向けることです。そして、「無自覚な不満」を見つけるための考え方がわかる「ブランク部分を埋めていくだけで不満がわかるフレーム」を紹介します。

次ページ 「「多数の意見」だけを見ていると、本質をとらえた不満は見えてこない」へ続く

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大松 孝弘(株式会社デコム 代表取締役)
大松 孝弘(株式会社デコム 代表取締役)

大手広告会社を経て、2002年デコムを創業。2006年に日本初のインサイトリサーチに関する書籍「図解やさしくわかるイ ンサイトマーケティング」を上梓する。株式会社デコムは、設立以来、一貫してインサイトリサーチによるアイデア開発を提供。近著に『「欲しい」の本質~人を動かす隠れた心理「インサイト」の見つけ方~』など。

大松 孝弘(株式会社デコム 代表取締役)

大手広告会社を経て、2002年デコムを創業。2006年に日本初のインサイトリサーチに関する書籍「図解やさしくわかるイ ンサイトマーケティング」を上梓する。株式会社デコムは、設立以来、一貫してインサイトリサーチによるアイデア開発を提供。近著に『「欲しい」の本質~人を動かす隠れた心理「インサイト」の見つけ方~』など。

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