京都市と博報堂、西陣ブランドを世界に発信 SXSWにも出展へ

京都市と博報堂は10月23日、西陣地域を活性化させるプロジェクト「西陣 文化のスタートアップスタジオ構想」に関する共同記者会見を京都市内で開催した。伝統ある織物文化と世界的に活躍するデザイナー、家具店などとのコラボレーションを進める。2020年3月には、米オースティンで開催される「サウス・バイ・サウスウエスト(SXSW)」で活動の成果を展示する予定。

(左から)京都市の門川大作市長、博報堂常務執行役員関西支社長 白井博志氏。

本プロジェクトにより、若者への織物文化の継承、西陣ブランドを世界へ発信する起業家や職人を育成する体制づくりを目指す。その第一弾として「西陣connect」という活動がスタート。業務期間は最大で2021年3月までとした。

2019年度の「西陣connect」では、ファッションアイテムの制作やサステナビリティを重視した家具の開発を進める。

具体的には、障害者施設「やまなみ工房」(滋賀・甲賀)で生み出された絵画作品を西陣織で再現し、ウェディングドレスなどのファッションアイテムを制作する。デザインは大阪を拠点に活動するROGGYKEI(ロギーケイ)のデザイナーが担当する。

ROGGYKEI(ロギーケイ)ブランドは、レディ・ガガなども着用。

このほか、世界140店舗以上を展開するシンガポール発の家具専門店「SCANTEAK」とともに、サステナビリティを重視した家具開発を共同で行う。本活動の拠点でもある大宮消防署出張所跡地(京都・上京)で、両者による商品開発のコンセプトワークショップを実施している。

西陣織メーカー「フクオカ機業」の職人たちと「SCANTEAK」による商品開発ワークショップ。
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