日本経済新聞社は1月16日、港区虎ノ門エリアで、路上変圧器のストリートサイネージを利用した日経電子版のニュース配信を始めた。港区が同エリアで行う「路上変圧器を利用した情報発信実証実験」の一環で、グループのQUICKと取り組んでいる。実験は11月まで。変圧器2機に午前4時30分から翌午前1時まで掲出する。
実験を実施した背景には、近年防災・安全・景観の観点から進んでいる“無電柱化”と、それに伴う路上変圧器の増加がある。この変圧器を有効活用して、地域防災力の向上や観光振興に役立てるため、港区と東京電力パワーグリッド、東電タウンプランニング、パナソニック、パナソニック システムソリューションズ ジャパンが共同で実験に取り組んでいる。
ストリートサイネージを搭載した路上変圧器の設置場所は、6月に開業する東京メトロ日比谷線の新駅「虎ノ門ヒルズ駅」の周辺。変圧器に商業広告を掲出することでサイネージの整備・維持管理費を創出するだけでなく、新駅周辺の地域・防災・観光などの情報発信の実用化も狙う。