ビーフン市場で国内シェア6割を占めるケンミン食品(神戸市)。創業70年目を迎えるほか、同社が提供する「ケンミン焼ビーフン」は今年で発売60周年を迎えるなど、2020年はケンミン食品にとって節目の重なる年だ。
独自性のあるテレビCMで有名な同社は、これまでもメディアの取材を受ける機会は多かったという。しかし、周年を前に昨年、社長に就任した高村祐輝氏は、企業の発信力を強化したいと考えたそうだ。
そこで社長自ら、同社の広報担当者と共に、広報担当者養成講座(大阪教室)を受講。「実は当社では、これまで『広報』を意識してやってはいませんでした。メディアの取材依頼に応える程度で、自ら情報発信はしてこなかったのです」。しかし、それでは時代の波の乗り遅れる、との危機感から、講座の受講を決めたという。
「説明会で『広報は経営戦略のひとつである』との説明を受け、改めて広報の重要性を痛感し、私自身が広報を知らないと会社を先導していけない、と理解しました」(高村氏)。
受講後の感想を尋ねると、「講座はまさに『目から鱗』で、毎回新しい情報を得ることができました」と満足した様子。
その後すぐに、担当者が情報を積極的に発信。1年掛けてようやく芽が出始め、「直近のメディア掲載実績(2019年3 〜12月のテレビ、ラジオ、新聞)は、昨年同期比で約5倍の143件を達成しました」と手応えを示す。
思わぬ副産物もあったという。それは講座を通じ、より主体的に仕事をし、成果につなげ、仕事のやりがいを感じている担当者の姿を間近で見られたことだという。このきっかけから、将来は「“人の成長を促せる”人事評価制度」を確立していきたい、と意気込みを語る。
さらに、広報の前に商品企画の質の向上が必要なのが分かったと話す高村氏。「次は、マーケティング関連の講座を社員が受講することになると思う」と語った。
「広報担当者養成講座」でした
広報業務の重要性が高まる一方で、業務の基本、また広報がカバーする分野を実務に生かせるレベルまで学べる機会は少ないものです。本講座は、広報に求められる資質、社内の情報が集まる仕組み、報道関係者への対応など広報が身につけておきたい基本を全10回でマスターできるカリキュラムとなっています。
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株式会社宣伝会議 教育講座本部
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