キユーピーは5月13日から、新型コロナウイルス感染症の拡大防止と感染リスクを低減するために外出を自粛しているグループ従業員に向けて、「栄養」「運動」「社会参加」の3つの側面から健康に過ごすための情報をウェブ版の社内報を通じて提供している。
同社では、健康寿命延伸を目的として「栄養」「運動」「社会参加」の3つの柱を連動させながら、大学や自治体、企業との協働を進めている。この考え方のもと、従業員一人ひとりの健康意識向上を促す健康経営の風土づくりにも取り組んでおり、今回コロナ禍における外出自粛や在宅勤務に伴い、健康に不安を感じる従業員へのサポートとして行われる。
「栄養」の面では、野菜と卵を使った時短レシピを紹介。栄養バランスのとれた15分以内でつくれるレシピを従業員に配信することで、外出自粛で不規則になりがちな食生活の支援する。
「運動」の面では、スポーツトレーナーの協力による動画配信を実施。同社では以前からスポーツトレーナーを招いた運動イベントを定期的に開催していた。今回、外出自粛を受けて、家でも簡単に体を動かせるように、2020年1月下旬から2月初旬に一部事業所で実施したスクワット講座の資料を社内報で配信。その他にも、プロのトレーナーによる体操動画を紹介し、従業員の運動不足解消につながる情報を提供している。
「社会参加」という面では、フレイル(加齢により筋肉・認知機能・社会とのつながりが低下した状態)予防の一環として、運動はできなくても体を動かす意識づけ、対面でなくても電話やSNSを活用したコミュニケーションなどを呼びかけ。家族や近所に高齢の方がいる従業員に対し「会話の大切さ」への気づきを与える内容とした。
従業員からは「毎日食事を作るのは大変なので、時短で簡単なレシピはとても助かる」「在宅勤務が増えてむくみが気になっていた。むくみ解消に役立った」「外出自粛が続き、毎日400歩程度しか歩いていない。これを機に意識したい」「外出自粛のため、親と会えていない。電話をするきっかけになった」などの声が上がった。
同社は、従業員が心身ともに健康であることが、すべてのステークホルダーの健康的な食生活に貢献できる第一歩と考え、今後も従業員の健康の維持・増進を図る取り組みを続けていく意向だ。