明治は9月29日、「明治北海道十勝」のブランドサイト内で、新たなコンテンツの提供を開始する。同ブランドの商品「明治北海道十勝スマートチーズ(以下、スマートチーズ)」の認知向上やブランディングを目的としたもので、10月からのチーズの需要期にあわせた取り組み。同商品について、エンドユーザー向けのPRを行うのは初めて。
新コンテンツでは、「十勝スマートチーズ×日本うまいもの47撰 驚きの食べ合わせプロジェクト」として、スマートチーズと、47都道府県のさまざまな特産物やご当地メニューとの食べ合わせを提案する。
食べ合わせメニューの監修は、應義塾大学理工学部の大学発ベンチャー(※注)、AISSY株式会社(以下、AISSY)が担当。スマートチーズが持つ「うまみ」をさらに引き立て、相乗効果が期待できる食べ合わせをAISSYが開発した「味覚センサー」を用いて分析、導き出した。
分析結果の解説や、メニューのレシピとともに、「驚き」の食べ合わせを紹介することで、スマートチーズはさまざまな食材・料理にあわせることができ、食べ合わせによって、新たな味覚を生み出せることを訴求する。
各メニューページ内では、皿や箸など食にまつわる各県の伝統工芸品もあわせて紹介し、ご当地感の演出や、内容の充実を図っている。ウェブコンテンツの企画・管理は東急エージェンシーが担当し、明治社内では宣伝部が管轄する。
コンテンツ展開開始の前日28日、同プロジェクトのメディア向け発表会が開催された。当日は、AISSY代表取締役社長・鈴木隆一氏による「味覚センサー」の解析結果の説明を受けながら、福島県の「かにめし」、奈良県の「かりんとう」、愛知県の「ういろう」、富山県の「ぶり大根」といった地域の特産品とスマートチーズの食べ合わせを試食することができた。また会場内では、試食した食べ合わせメニュー6種を含む、全47種のメニューを写真で紹介した。
「うまみ」「塩味」「甘味」「苦味」「酸味」という基本5味の中で、特に「うまみ」を強く持つ同商品。この「うまみ」を活かしてさまざまな食材・料理との食べ合わせができるという汎用性を示し、多様な食用シーンを提案することで、競争が激化するチーズカテゴリーにおいて他社製品との差別化を図りたい考え。
牛乳、ヨーグルト、チーズ、バターなどさまざまな食品で展開する「明治北海道十勝」シリーズ。同社は2006年にチーズ事業を強化、2008年に「明治北海道十勝チーズ」ブランドの大幅リニューアルを実施した。そのリニューアル時に開発され、現在同社が特に注力している商品がスマートチーズだ。独自の技術を用いて、チーズへのこだわりがある30~40代の女性にも受け入れられる味・食感を目指して開発されたが、現在では子どもからお年寄りまで幅広い購買層を持つ。
※注 「大学発ベンチャー」とは
科学技術振興機構が推進する「独創的シーズ展開事業大学発ベンチャー創出推進」によって創出された、大学・公的研究機関等(以下、「大学等」)の研究成果をもとに起業・事業展開した企業。AISSYは、平成17年度に採択された。