電通、JR東日本「行くぜ、東北。」キャンペーンでD&AD「コラボラティブ・アワード」を受賞

2020年度D&AD賞で、電通は東日本旅客鉄道(以下、JR東日本)が実施する「行くぜ、東北。」キャンペーンにおいて、本年度の特別賞「コラボラティブ・アワード/クリエイティブ・エージェンシーとクライアントのコラボレーション」(Collaborative Award / Creative Agency – Client Collaboration)を受賞した。

これまでに制作された「行くぜ、東北。」のグラフィック

同賞は、3年以上の長期にわたり協業したクライアントとエージェンシーを対象に、継続的な高いクリエイティビティを発揮した優れたパートナーシップを表彰する。各クライアントとクリエイティブ・エージェンシー、デザイン・エージェンシー、プロダクション・カンパニーと3部門あり、世界で各1組2社のみが受賞するもので、アジアでは初めての受賞となる。

JR東日本と今回受賞した電通クリエイティブチームの仕事が始まったのは、2010年。「MY FIRST AOMORI」キャンペーンを展開後、2011年3月11日に東日本大震災が発生。その後、青森を含む東北エリアへの観光促進と支援を目的として「行くぜ、東北。」キャンペーンが始まった。

「行くぜ、東北。」キャンペーンでは、鉄道インフラの復旧、鉄道が人々をつなぐものであることを伝えると共に、現地の状況に合わせて緩やかな復興への道のりにある東北の風景と、鉄道旅行がもたらす価値を伝えていった。10年にわたるキャンペーンで制作したポスターは、175種類、納品数は27万1142枚に及ぶ。この長きにわたるパートナーシップにより、数々のクリエイティブワークを継続・進化させた成果が、D&ADにて評価された。本賞の受賞にあたり、電通 クリエーティブ・ディレクター/アート・ディレクター 八木義博氏は、次のようにコメントしている。

「JR東日本は鉄道を主体とした社会インフラを担う企業であり、地域に密着した経営に努められています。『行くぜ、東北。』は、まさにその象徴とも言えるキャンペーンではないでしょうか。復興していく東北と常に対話を持ち、現地の人々に寄り添いながら発言し続けてきたJR東日本の使命。私たち電通がその一端を担えたことを心から誇りに思います。これからJR東日本が目指す、すべての人が心豊かに生活できる地域社会づくりに、クリエイティビティは必要不可欠です。クライアントとエージェンシーが力を合わせ、技術革新とデザインで新しい物語を創っていけたらと思います」

なお、コラボラティブ・アワードのデザイン・エージェンシー部門は、ロンドン・サンフランシスコ・ニューヨークに拠点を置くTurner Duckworthと Miller Liteが受賞した。

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