広報活動を体系化し、社内に眠るネタを発信する

1978年に日本で初めて白だしを開発した七福醸造。どこよりも安心・安全で美味しい商品づくりを追求する同社だが、その情報を外部へ積極的に配信することまでは行っていなかった。

七福醸造 販売促進部
マネージャー兼シニアディレクター
杉浦 英征氏

「自分の子どもや孫に食べさせられないような物は、絶対に売ってはいけない」を合言葉に、白だしを中心とした数多くの調味料を製造・販売する七福醸造。安心・安全へのこだわりは徹底しており、例えば、原料には通常よりも4倍ほど価格の高い有機小麦・有機大豆を使用している。

「商品が高価になったとしても安心・安全・美味しいを追求し続けている当社は、低コスト路線が主流の業界では、一種変わった会社と見られるようです。そのため、何もしなくても取材をしてくれるメディアはいくつかありました。ただ、情報が氾濫する中で、いつまでも受け身の広報活動ではいけないと思ったのです」と販売促進部の杉浦英征氏は話す。

3月に新発売した「これ1本でごちそうシリーズ」

また、2014年3月にメディア向けの新商品発表会を行い、在京のキー局の取材を受けた成功体験も、広報や宣伝を強化しようと考えたきっかけだそうだ。

「発表会の場で試食会を実施したところ、テレビ局の取材が入り、全国に情報を発信することができたんです。広報や宣伝活動を体系化し、同じような成果を繰り返し残せるようになれば、当社の魅力をより広く伝えていけると感じました」。

そうしたこともあり、宣伝会議の「広報担当者養成講座」の受講を決める。

「それまでは、販売促進部のマネージャーを務めるかたわら、広報活動は私がひとりで行っており、会社には広報という概念も根付いていなかったんです。自身のスキルアップと共に、社内に広報というものを伝えていくための参考にと思い、受講しました」。

受講後は、学んだ内容をもとに、杉浦氏を介して情報発信できるイメージを全社に共有。その上で、社内に眠る優良なネタを漏らさずピックアップし、タイミングよく発信していける環境を整えている。

「当社の商品は、試してもらえれば、必ずリピートしていただけると確信するほど、質が高いんです。現に、社員は全員が自社商品の愛用者。きちんと情報を伝えられれば、より多くの安心・安全を求める方々を幸せにできると思います」。

商品へのこだわりや各社員の愛着の他にも、「白だしの日」として認定されている7月29日のイベントや、毎年同社が主催する「三河湾チャリティー100km歩け歩け大会」など、まだまだ発信したい情報は多い。

広報ツールとして、自社工場の情報をSNSで展開

「安心・安全・本物」の想いが込められた主力商品

会社DATA
1950年創業。日本で最初に「白だし」を開発した蔵元で、愛知県安城市に本社を構える。「広報担当者養成講座」「クリエイティブ・ディレクション基礎講座」「ニュースリリース作成講座」を受講。



お問い合わせ
株式会社宣伝会議 教育事業部
MAIL:info-educ@sendenkaigi.co.jp
<受付時間 9:30-18:30(土・日・祝除く/FAXは24時間受付)>

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