SDGsの浸透を図るため、講談社と宮城県石巻市は11月12日、「石巻市-講談社SDGs推進連携協定企画」を締結した。さらに、取り組みの一環として、同社の提供するコミュニケーション・ロボット「ATOM」を同市のSDGs広報大使に任命することを発表。同日には亀山紘同市長ら出席のもと、任命式が開かれた。
連携協定の背景は2つ。ひとつは、石巻市が内閣府の2020年度「自治体SDGsモデル事業」に選定されたこと。2つ目は、講談社が2020年1月に国連の「SDGメディア・コンパクト」に加盟し、同社の持つコンテンツ力などを活かしてSDGsの啓もうに努める考えを示したことにある。
任命式では、亀山市長がモデル事業の全体像を説明。「石ノ森萬画館」があり、街角には「仮面ライダー」の彫像が立っていることなどから、「漫画の街・石巻市」というキャッチフレーズを持つ同市ならではの施策が、ATOMにSDGs広報大使として、市民へのSDGs浸透を図ってもらう、というものだ。具体的には、ATOMを同市の市庁舎や公民館に配備する他、全世代への浸透を目指し、SDGsに関する漫画の小冊子やSDGs解説ショートアニメ、さらにはSDGsアプリなどを制作。成果物にはATOMを登場させるという。
任命式では亀山市長自らATOMに任命状を手渡しし、「漫画の街・石巻市の未来に向けてのチャレンジをもっとたくさんの人に知ってもらうためにも、SDGs広報大使として期待している」と語った。