B2B SaaS企業であるadjust(アジャスト)が18日、2020年のストリーミングアプリのデータから最新トレンドを読み解く「モバイルストリーミングレポート 2021」を発表した。
2020年、Over The Top(OTT)ストリーミングの利用率は爆発的に増加しており、その消費パターンについては根本的にモバイルにシフトしたという。同レポートでは、日本、米国、英国、ドイツ、トルコ、シンガポール、韓国、中国で8000人の消費者を対象に行なった調査データを解析し、ストリーミングに関する各国・全世代のユーザー動向について解説している。
■コロナ下でストリーミングの利用率は増加
8カ国の消費者のうち84%が、ソーシャルディスタンスの徹底が呼び掛けられるようになって以降、より多くの、あるいはそれ以前と同等量のコンテンツをスマートフォンでストリーミングしていると回答。その中でも平均で半数以上(52.5%)の消費者が、ロックダウン以降より多くの動画コンテンツをストリーミングしていると回答した。
■スマートフォンを使ったストリーミングの利用頻度
最も頻度が高いのは中国(93.8%)とトルコ(91.9%)のユーザーで、毎日〜週1回の頻度でストリーミングをすると回答。一方で、米国は69.4%、日本は57.2%、英国は45.7%に留まっている。
■モバイルストリーミング利用時間、日本の平均は約73分
ミレニアル世代の視聴時間は平均90分(94.2分)以上で、それに続くZ世代(87.6分)は90分を少し下回る結果となった。55歳以上のユーザーは視聴時間が短いものと思われていたが、平均は65分と、この層でもストリーミングを利用する時間が増えていることが示唆された。
■消費額が最も高いのは韓国、日本は約3400円
平均消費額が最も高いのが韓国でひと月あたり42.68ドル。米国の33.58ドル、英国の34.82ドル、日本の32.41ドル(約3400円)を上回った。