ローソンは来年3月、AI(人工知能)技術を活用したレシート広告を始める。機械学習を用いて構築した購入確率予測モデルを基に、個々の利用客の価値観や志向、購買傾向に合わせたグラフィックやキャッチフレーズの出し分けを行う。広告はスマートフォン向け公式アプリにも配信する。
ことし8月に2週間実施した実証実験では、ローソンの会員基盤全体の平均購入率に対して購入率が12倍になったという。発行対象者数は20万人で、デザインは3パターンを用意した。
過去の購買履歴や性別、世代などのデータを基に、AIを用いて「新しもの好き」「健康志向」「ダイエット志向」「癒やされたい」といった価値観や志向を導き出した上で、プロモーションする商品に適したターゲットを抽出。さらにそのターゲットに合わせたグラフィックやキャッチフレーズを当てはめ、広告を配信する。
これまでも過去の購買履歴などを基にレシート広告を発行していたが、AIによって精度を高めた。機械学習で新たにセグメントを設けることも視野に入れる。システムづくりにはインティメート・マージャーが参画。キャッチフレーズは、事前に用意した価値観や志向に合わせてクリエイターズマッチが作成したものを使う。