謹んで新年のお喜びを申し上げます。
昨年は緊急事態宣言下、無観客ではあったものの東京オリンピック・パラリンピックの開催が実現しました。前例のない大会の中で、劇的なドラマがいくつも生まれ、スポーツの不屈の精神、そして開催国日本のたくましさを強烈に示せたと思います。
期間中の競技の放送や報道は、長時間にわたり、インターネットによりほとんどの競技がライブ配信されました。広告も前大会を大きく上回り、盛り上がりを見せ、広告市場の活性化のきっかけとなりました。
2022年の日本経済は、緩やかな成長が見込まれており、年度内にコロナ禍以前の水準に戻ることが期待されています。
新型コロナウイルス感染の先行きは不透明ですが、景気回復を背景に企業は広告出稿意欲を強めています。パンデミック下、大きく変化した生活は、デジタル技術の進化などによって、新しい生き方、新しい価値観を生み始めています。
広告業に携わる皆様にとって、2022年が、飛躍の年となりますことを、心より祈念いたします。
昨年の4月に事業が開始された一般社団法人デジタル広告品質認証機構(JICDAQ)は、12月末現在、登録アドバタイザー、登録事業者ともに約100社を数え、「ブランドセーフティ」「アドフラウド」に関する認証を得た事業者は、50社余りと順調に滑り出しています。
日本アドバタイザーズ協会は、2022年、以下を重点活動目標とし「広告活動の健全な発展」に貢献します。
(Ⅰ)消費者が最適な広告体験を享受できるような環境づくり
- JICDAQの事業運営をリードし、デジタル広告の信頼性の確保に向け踏み出す
- 統合コミュニケーション研究プロジェクトを通じ、最新のマーケティングソリューションの知見を蓄積する
(Ⅱ)グローバルに求められる社会課題についての啓発・研究
- アンステレオタイプアライアンス日本支部と共同し、広告表現におけるダイバーシティ対応の事例研究を行う
- 字幕付きCMの普及を推進する
- SDGsプロジェクトを通じ、多くの企業の取り組みについて学ぶ
(Ⅲ)デジタル広告に関する、専門人材育成講座新設により、会員社の満足度向上を図る
広告は生活を豊かにし、社会を変え、未来を創る仕事であります。本年も、さまざまな活動を通じて、広告界のさらなる発展に寄与していきたいと考えております。
本年が、明るい年になることを、祈念いたしまして、年頭のご挨拶といたします。