東京広告協会は1月7日、第41回「東京広告協会 白川忍賞」選考委員会が2021年12月に開かれ、岸志津江氏(東京経済大学教授)が「白川忍賞」に選出されたと発表した。
同賞は1947年に設立された日本広告会(現東京広告協会)の初代理事長・故白川忍氏(資生堂宣伝普及部長、同常務取締役等歴任)より贈与された寄付金をもとに、1982年に制定されたもの。同氏の広告界における卓越した業績を讃えて、毎年広告の発展向上に貢献した業績や活動に対して贈られる。
岸氏は長年にわたり広告効果の理論、広告管理、統合型マーケティング・コミュニケーションおよび消費者行動について研究を続けてきた。2010年度から2015年度まで女性初の日本広告学会会長を務めたほか、2006年から2016年まで日本アドバタイザーズ協会論文審査委員、2012年から2015年まで日本アドバタイザーズ協会による「重点広告課題の方向」調査の監修をするなど広告関係団体の活動にも積極的に参画。アカデミズムと広告界をつなぐ重要な役割を果たした。
また、大学での学生への指導などにより、各界に人材を多数輩出している点などが評価された。
贈賞は2月22日、帝国ホテルで開かれる第94回定時総会の席上で行われる。