NECパーソナルコンピュータは2月7日から、PCブランド「LAVIE(ラヴィ)」のブランドムービー「C’EST LA VIE(セラヴィ)」を公開した。“楽器を持たないパンクバンド”として知られる「BiSH」のメンバー、アユニ・Dが出演。若年層への認知拡大とともに、等身大の若者に寄り添うブランドイメージを訴求する。
アユニ・Dによる本格的な演技は初であり、監督はBiSHの楽曲『スーパーヒーローミュージック』のMVなども手がけてきた白石剛浩氏(CONNECTION)が務めている。
クラフトマンシップたる熱量を表現したムービー
「LAVIE」というブランド名は仏語で「人生」を意味することから、ムービーのタイトルは「C’EST LA VIE」となった。アユニ・Dは駆け出しの若手ファッションデザイナーである主人公「ユキ」を演じている。
リモートワークが続き、PC越しのクライアントとのやりとりもうまくいかない。夢見ていたはずのファッションデザイナーの仕事にも、行き詰まっていたユキ。路上ミュージシャンの姉・エリのすすめもあり、ふとデニム職人である祖父のもとを訪れる――。
15分間のムービーで特に大きな事件が起きるわけではない。ユキは家族とのやりとりを重ねるうちに、何気ない毎日や日常のその先にある希望を少しずつ見出していく。その傍らには仕事に欠かせないツールとして、あるいは家族とのコミュニケーションツールとして「LAVIE」が寄り添っている、というストーリーだ。
「LAVIE」は国内シェアNo.1のPCブランドだが、メインの顧客は50代以上。若年層の認知の強化が課題となっている。
「国内メーカーならではの製品開発の細部に至るこだわりや、クラフトマンシップたる熱量を持っているものの若年層には伝わりきっていない。そこで、自分ごと化されるストーリーを設計し、若年層に親近感を持ってもらえるブランドムービーを目指しました」と話すのは、NECパーソナルコンピュータ コンシューマー事業本部 マーケティング部 マネージャー 田神千津子氏。
「LAVIE」ブランドにも通ずるクラフトマンシップを体現している存在が、デニム職人であるユキの祖父。ものづくりへのこだわりは「LAVIE」の在り方そのものであり、孫でもあるユキにも受け継がれていることをうかがわせる。家族のそれぞれの心情も描き、コアターゲットとする若年層以外も含め、誰しも心に響くようなストーリー設計とした。
白石監督がアユニ・Dを起用した理由
白石監督のこだわりのひとつが、キャスティングだ。ユキ役は演技経験がほとんどないアユニ・Dを起用した。
「完ぺきではなくて、不器用だけど意志の強さもある。とにかく自分に正直に生きている若者を主人公にしたかったんです。だからいかにも芝居という感じではなく、ありのままの姿で、見る人の共感を呼ぶような温度、言葉を表現できる人たちを選びました。その自然体の会話や台詞から、人間味を出しつつメッセージを伝えていくことを重視しています」(白石氏)。
ムービーの終盤は「私は今、どこにいるんだろう。なんでもない毎日に、沢山のキラキラが詰まってる。強くなんてないけど、きっと弱くもない。叫びたい夜も、優しい朝も、主人公は、私なんだ。なんでもない毎日が、私の全部なんだ。」というユキのナレーションで締めくくられる。
おおむね脚本どおり撮影は進んだが、この終盤のナレーションは撮影を重ねる中で、キャストの演技などを見ながら湧き上がってきた言葉を白石監督が書き上げていったものだ。
「自分を否定するのではなく、他者と比べるのではなく。外部からの心地よい刺激を受けながら、自分自身と向き合ってほしい。そのハブになるのがPCであり、毎日の日々や生活に寄り添いながら、何かしらの気づきや学びを与えるきっかけになれば。そんな『LAVIE』ブランドの想いを表現したストーリーになっています」(田神氏)。
スタッフリスト
- 企画制作
- CONNECTION+ピラミッドフィルム
- 演出
- 白石剛浩
- Pr
- 河野将太
- PM
- 花輪秀
- 撮影
- 光岡兵庫
- 照明
- 高橋朋裕
- 美術
- 福島奈央花
- 編集
- 瀧田隆一(オフライン)、八十島崇行(オンライン)
- MIX+MA
- 戸村貴臣
- ST
- 武久泰洋
- HM
- 貝谷華子
- CRD
- 小山祐司
- CAS
- 森正祐紀
- ロケ地・スタジオ
- 岡村織物、プラネアール青梅スタジオ、西新宿マンションスタジオ
- 出演
- アユニ・D、イマムラキョウカ、仲義代、Alex J.D