コシノジュンコ氏、原点から現在までの活動を紹介する過去最大規模の展覧会を大分で開催

世界的なファッションデザイナーであり、アートクリエイターであるコシノジュンコ氏の展覧会「コシノジュンコ『原点から現点』」が、大分県立美術館で4月15日に開催される。

コシノ氏は、新人デザイナーの登竜門とされる装苑賞を最年少の19 歳で受賞。この受賞を皮切りに、東京を拠点にファッションデザイナーとしての活動を開始。1978 年から2000 年まではパリコレクションにも参加、北京、ニューヨークのメトロポリタン美術館、ベトナム、ポーランド、キューバなど世界各地にてショ-を開催し、世界から高い評価を得ている。また、スポーツユニフォームやオペラ、ブロードウェイ・ミュージカル、DRUMTAO の舞台衣装といった分野にも活動の幅を広げている。

さらに近年では服飾の領域にとどまらず、インテリアや食、花火のデザインから、ファッションやオーケストラ、オペラ、バレエダンスが響宴するアーツライブのプロデュース、常に新たな境地を切り開いている。2016年から福島県の事業の一環で伝統工芸品の職人らと食器などの商品開発、福島の素材を使ったファッションショーを実施するなど、地方創生にも取り組んできた。また、現在開催中の香川県「瀬戸内国際芸術祭2022」にも立体作品を出展している。


本展では、コシノ氏の創造の原点である大阪・岸和田高校の美術部で描いた絵画や装苑賞の受賞作から、氏がファッションを通じて創出した「対極」という世界観のほか、琳派や能との響演など、現在までの活動の全貌を紹介する過去最大規模の展覧会となる。

本展を開催する大分は、コシノ氏が2012年から衣装を手がけている和太鼓パフォーマンス・グループDRUM TAO の拠点でもある。会期中には、DRUM TAOとのライブイベントなども予定されている。会期は5月29日まで。

装苑賞受賞作品(1960年)

メトロポリタン美術館(New York)(1990年)

POROPORO

琳派コレクション

DRUM TAO『RHYTHM of TRIBE~時空旅行記~』(2018年)

コシノジュンコ「原点から現点」 
会期 4月15日(金)~5月29日(日) ※休展日なし
会場 大分県立美術館 1階 展示室A
時間 10時~19時 ※金・土曜日は20時まで(入場は閉館の30分前まで)
主催 コシノジュンコ「原点から現点」実行委員会、公益財団法人大分県芸術文化スポーツ振興財団・大分県立美術館
共催 大分合同新聞社、毎日新聞社、OBS大分放送、TOSテレビ大分

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