スポーツウエアブランド「Reebok(リーボック)」の国内販売権が、アディダスジャパンから伊藤忠商事とロコンドへ移行する。伊藤忠商事とロコンドは10月をめどに合弁会社を設立し、アディダスジャパンから「Reebok」の国内事業を承継する。
伊藤忠商事が5月12日、同ブランドの日本での販売権とライセンス権を、米オーセンティック・ブランズ・グループ(ABG)から取得することで合意したことを明らかにした。同時に、サブライセンス契約をロコンドと締結。同社がオフライン、オンラインで「Reebok」商品を独占的に販売することになるほか、ライセンス商品も生産できるようになる。
伊藤忠商事とロコンドの合弁会社の出資比率は、ロコンド66%、伊藤忠34%となる予定で、新会社はロコンドの連結子会社となる。ロコンドの2022年2月期の取扱高は212億円、売上高は99億円。伊藤忠商事は、「Reebok」の上代売上で5年後をめどに200億円を目指すとしている。
「Reebok」ブランドはABGがアディダスから昨年8月に買収している。取得額は当時で、最大21億ユーロ(現在の円で約2870億円)と発表された。同社はブルックスブラザーズやバーニーズニューヨーク、フォーエヴァー21などのブランドを運営する企業。