森永乳業「じゃない方パルム」の嘆きを広告に 定番以外の4種認知拡大へ

森永乳業は6月20日、同日付の朝日新聞朝刊にアイスクリームバー「PARM」の広告を掲載した。定番である「チョコレート」以外の4種類を「じゃない方パルム」とし、PARMの多様なフレーバー展開をアピールすることが狙い。同日からJR田町駅のOOHやSNS展開もスタートさせた。

「PARM」は竹野内豊が出演するテレビCMなどでおなじみの「チョコレート」以外に、チョコレート&チョコレート、キャラメルラバーズ、アーモンド&チョコレート、ストロベリーの4商品を展開している。

新聞広告では「私たちも、パルムです。」をメインコピーとし、ボディコピーでは「CMに出ていない方。竹野内さんに食べてもらったことがない方。コンビニでよく見かけない方。じゃない方パルム、とでも言いましょうか。」「せめて存在だけでも知ってほしい。そして叶うのなら、食べてみてほしい。」「私たちも、パルムです。パルムなんです。」といった切実な思いと、定番のパルムと対比した複雑な心情が綴られている。

 
同社の調査では定番のチョコレートフレーバー以外の4商品をいずれも知っている人の割合が7%と判明したことから、認知拡大を目的に新聞広告や交通広告を展開した。

OOHは森永乳業の本社があるJR田町駅に掲出。

同日にはPARMの公式Twitterアカウントが、1日限定でユーザー名を「#私たちもパルムです。|1日限定で失礼します」に変更。4種のフレーバーが「私たちの想いをつぶやかせていただきます」とし、登場した。

通常のPARM公式Twitterアカウント(画像上)。6月20日の一日限定で、“じゃない方パルム”たちがアカウントをジャックした(画像下)。ジャック中は「みなさまにお願いです」「私たちもパルムであることを拡めていただけないでしょうか?」とつぶやき、プロモーションを行った。

本プロモーションを手がけたdeaの畑中翔太氏は「普段日の目を浴びない彼らを、“じゃない方芸人”ならぬ“じゃない方パルム”と名付け、スポットライトを浴びせる企画にしました」とコメント。

「パルムといえば赤。しかし、赤以外にも4つのフレーバーが存在します。主役が他にいることはわかっている、でももうちょっとだけ注目を浴びたい。そんな悲壮感溢れる主張を見て、応援してくれる仲間が増えることを願っています」と畑中氏は話している。
 

スタッフリスト

企画制作
dea+博報堂+COMACH
CD
畑中翔太
企画
村石 健太郎
C
奥祐一朗
AD
永塚剛士
D
名和田剛
撮影
長野柊太郎
掲載
朝日(6/20)
掲出
JR田町駅改札横看板(6/20~6/26)

ECD:エグゼクティブクリエイティブディレクター/CD:クリエイティブディレクター/AD:アートディレクター/企画:プランナー/C:コピーライター/STPL:ストラテジックプランナー/D:デザイナー/I:イラストレーター/CPr:クリエイティブプロデューサー/Pr:プロデューサー/PM:プロダクションマネージャー/演出:ディレクター/TD:テクニカルディレクター/PGR:プログラマー/FE:フロントエンドエンジニア/SE:音響効果/ST:スタイリスト/HM:ヘアメイク/CRD:コーディネーター/CAS:キャスティング/AE:アカウントエグゼクティブ(営業)/NA:ナレーター


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