朝日新聞社と朝日放送テレビが共同運営する『バーチャル高校野球』にて、第104回全国高校野球選手権大会(主催:朝日新聞社、日本高等学校野球連盟)の組み合わせ抽選会と、8月6日から開始した全国大会全48試合をライブ中継している。
『バーチャル高校野球』は、高校野球を動画やニュースでいつでもどこでもスマートフォンやパソコンで楽しめるサービスである。サービス開始にあたり、8月1日より阪神・大阪梅田駅にて交通広告を展開。そして8月6日に朝日新聞に新聞広告を出稿し、テレビCMも開始した。
「『バーチャル高校野球』は、スマホでいつでもどこでも高校野球がLIVEで見ることができるサービスです。高校野球そのものの魅力を表現することがサービスの利用に直結すると考えました。そこで高校野球について改めて考えました。なぜ我々はこんなに高校野球に惹きつけられるんだろう。今の時代にとっての高校野球ってなんだろう、と深掘っていったとき、高校野球ってある意味、効率的とか器用に生きることが是とされるいまの時代へのアンチテーゼ的なところがあるねという話になりました。
泥だらけになってヘッドスライディングするがむしゃらさ。汗だくになる一心不乱さ。言い訳は一切しない潔さ。先のことを考えず今この瞬間だけを見つめる一途さ。そういうところに、私たちがかつて失ってしまったものや、失いたくない輝きみたいなものを見つけて心が動かされるんじゃないか。日本中で誰かの気持ちがほんのちょっと熱いほうに動いているんじゃないか、と。きっと起きているその現象を描こうと思いました」と、プランナー・コピーライター 栗田雅俊氏。
制作されたCMは、「建築士」篇と「女子高校生」篇の2タイプ。
「建築士」篇は、仕事がうまくいかない若い建築士が主人公。取引先に頭を下げた後、上司からは「器用に生きないと損するぞ」と言われてしまう。そんなとき、雨宿りしたベンチで、偶然「バーチャル高校野球」を見ている人に遭遇。逆転サヨナラホームランで勝った試合を見て、主人公はやる気を取り戻す。
主人公を演じているのは、菅田将暉さんの弟の菅生新樹さんだ。
建築士編
今年も高校野球が、誰かの心を動かしていく。
#高校野球がくれるもの#高校野球 #甲子園 #高校野球好きな人と繫がりたい #第104回全国高校野球選手権大会
— バーチャル高校野球 (@asahi_koshien) August 4, 2022
「女子高校生」篇は、放課後の教室が舞台。文化祭の準備に飽きてしまった女子高校生たちの目に入ったのは、校庭で一人ペンキを塗り続ける男子高校生の姿だ。「あいつ、熱すぎだよね」と笑う女子高校生たちに、「熱すぎ、かもだけどさ」と一人つぶやく主人公。彼の姿に、高校野球の熱い試合を重ね合わせる。そして「熱すぎって、ちょっといい説あるよね」と、校庭に出て彼の作業を手伝い始める。
女子高校生編
今年も高校野球が、誰かの心を動かしていく。
#高校野球がくれるもの#高校野球 #甲子園 #高校野球好きな人と繫がりたい #第104回全国高校野球選手権大会
— バーチャル高校野球 (@asahi_koshien) August 4, 2022
「全体的に熱さにまっすぐに。あんまりギミックを入れず、恥ずかしがらずにストレートで勝負する感じでいきました。CMでは、高校野球がくれる効果を個人的なエピソードに落とし込み、豪華なキャストの方々が演じてくれました。グラフィックでは、誰かの心のつぶやきを、高校野球の熱さにまっすぐに、泥が飛び散る文字で表現しています」(栗田氏)
タグラインは、「#高校野球がくれるもの」。みんなそれぞれ高校野球から受け取るものが違うと思い、それをぜんぶ引き取れるように、と設定したという。
「タグラインは、SNSでもユーザーのみなさんが自主的に使っていただけたりして嬉しかったです。広告を作っているうちにこちらも熱い気持ちになり、高校野球からエネルギーをもらったお仕事でした」(栗田氏)
スタッフリスト
- 共通
- 企画
- 電通
- ECD
- 小布施典孝
- C
- 栗田雅俊
- AD
- 塚本哲也
- 戦略
- 日比昭道
- Pr
- 村山二朗
- CPr
- 堀内里菜
- AE
- 赤松英治、長谷川晴哉
- CM
- 制作
- AOI Pro.
- 企画
- 栗田雅俊
- Pr
- 村田淳一、三須大輔
- PM
- 白木作夢
- 演出+撮影
- 柿本ケンサク
- 照明
- 森寺テツ
- D
- 延賀亮
- 編集
- 餌取志保(オフライン)、馬込夏帆(オンライン)
- 音楽
- 山田勝也
- MIX+MA
- 渡辺寛志
- ST
- 佐藤里奈
- HM
- 坂本志穂
- CAS
- 木暮こずえ
- グラフィック
- 制作
- アドブレーン
- D
- 簑原章一郎、並木結花、平山弘一郎
- I
- 赤池完介
- 製版印刷
- 稲餅信之