家賃保証会社のジェイリースは、満島真之介さんを起用したテレビCM「オフィスにて…」編(15秒/30秒)を、9月21日にYouTubeで公開した。
CMは、満島真之介さん演じる若手社長がリモート会議をしているシーンから始まる。すると、突如左右の窓から謎の大きな手が侵入し、満島さんの顔や体を触りはじめる。途中、触られるがままになったり、振り払ってみたりしながらも、果敢に得意先に向けて提案を続ける満島さん。その謎の手の持ち主は、このオフィスを所有するオーナーだった…。借り主である満島さんのことをよく知るために触りまくるものの、「わかるわけないでしょう」と頭を捻っている。本CMは、バラエティ番組でよく見る仕掛けを使い、“オフィスの借り主さんが、どんな人なのか分かりにくい”という悩みを伝える。
こうしたCMが制作された背景には、コロナ禍以降の事業用の賃貸不動産(オフィス・テナントなど)市場の変化がある。借主の事業・財務状況などの悪化に伴う賃料、早期解約の違約金、退去時の原状回復費などの滞納リスクによる不安、テナントの入居審査時にどのような借主と巡り合うか分からないなど、事業用不動産オーナーが様々な不安を抱えているという。
「ジェイリースは、事業を始めたばかりのスタートアップやベンチャー企業などの信用を補完し、借主とオーナー双方の“不安”を“安心”に変えることで、“借りたい”“貸したい”の可能性を広げられる事業用家賃保証サービスを展開しています。今回のCMでは、オーナーさんへの共感をワンビジュアルで伝える企画を目指しました」と、クリエイティブディレクター 吉川隼太氏。
企画を手がけたCMプランナーの村田俊平氏は、次のように話す。
「不動産賃貸のシステムに限らず、複雑な説明をテレビCMでしようとかかると最初の時点で視聴者は興味を失ってしまいます。このCMでは“借主さんはオーナーから見たらどんな人かはわからない”“でも疑ってかかるわけにもいかない”そんなオーナーさんの感情を、“見た目で分からないものは触ってみてもわからない”という、合ってるんだか合ってないんだかわからない謎ロジックで形にしています。“天井に頭を打つくらいジャンプした方が難しい訴求も形を変えて心に残りやすいはず。きっと。”という気持ちで企画しました」
CMのみどころは、満島さんのリモート会議中に窓の外から突如現れる巨大な謎の手。撮影後に合成で仕上げるため、実際は、小道具などを使用して撮影をしたという。
「企画はシンプルですので、力の見せ所はクラフトです。人形やミニチュアを使い何度も精緻なシミュレーションをし、完全に合わせていくことに妥協なくこだわっていきました。メイキングを見ていただければわかりますが、実際手はないのに、完全に想像してお芝居される満島さんにも大いに助けられました」(村田氏)
本CMは、9月30日から全国で放映開始となる。
スタッフリスト
- 企画制作
- 電通九州+電通+KEY pro
- CD
- 吉川隼太
- 企画+C
- 村田俊平
- C
- 石橋枝里子
- ストラテジック・プランナー
- 筧将英
- Pr
- 城殿裕樹
- PM
- 荒木一也、宮本亜美
- 演出
- 渋江修平
- 助監督
- 野村聡
- 撮影
- 橋本英之
- 照明
- 前島祐樹
- 美術
- 松永桂子
- ST
- 渡辺慎也
- HM
- 新宮俊彦
- 編集
- 市原賢治(オフライン)、須藤公平(オンライン)
- カラリスト
- 芳賀脩
- MIX
- 松崎清春
- SE
- 荒川きよし
- PRディレクター
- 濱村裕也
- PR プランナー
- 森脇華
- AE
- 鶴慶太郎、山下諒之
- NA
- 椙本滋
- 出演
- 満島真之介、倉持一裕、菊原結