出版各社が、販売収入、広告収入に続く新たな収益形態を模索する中、流通と組んで通販のプラットフォームを構築する例が増えている。
講談社は10月、eコマース事業を展開するイー・ビー・エスと共同で、同社が発行するファッション雑誌『ViVi』(発行部数:39万部)とその中国版『昕薇(シンウエイ)ViVi』(中国紡織出版社発行、発行部数:96万部)の10月発売号に連動したショッピングサイト企画を日本と中国で同時に実施した。
『昕薇ViVi』のショッピングサイトは、中国最大のインターネットショッピングモール『淘宝商城(タオバオショウジョウ)』内に出店。中国のショッピングモールに、雑誌連動型の公式ショッピングサイトが出店するのは今回が初となる。
イー・ビー・エスはこの企画を機に、『淘宝商城』における常設ショップとして継続運営を行っていくとしている。また、来年春にも第2弾の誌面連動企画を予定しており、現在、取り扱いブランドの選定や中国におけるソーシャルメディアとの連携準備を進めている。
今後は既存ブランドの販売だけでなく、『ViVi』とメーカーによる商品開発やその販売も行う予定で、日本と中国をはじめとしたアジア圏における雑誌連動型eコマース事業を発展させていくとしている。
※続きは、宣伝会議2011年11月15日号「インサイドメディア――雑誌」に掲載しています。
宣伝会議2011年11月15日号「インサイドメディア――雑誌」
[内容]
- 雑誌連動型ショッピングサイト 中国へのECモールへ初出店
- 出版社×商業ビルのコラボレーション雑誌
- 雑誌連動アプリからサンエーのECサイトへ誘導
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