広告制作会社で、コピーライティング業務を担いつつ企画・営業を担当している竹内祐希さんは、なぜ業務担当を越境した技術である「Web動画企画・編集力養成講座」※を受講したのか。受講の動機と受講により得たものを聞いた。
※旧講座名称:Web動画クリエイター養成講座
事業が「紙からWebへ」変化する中、言葉の可能性の動画の中に見出す
―受講のきっかけを教えてください
竹内:販売促進部は、広告宣伝課とWeb管理課と統合してできた部門です。広告宣伝課は、流通向けのカタログ・展示会・店舗での紙ベースの販売促進を、Web管理課はデジタルを活用した販売促進をそれぞれ担ってきました。
弊社は、もともとは紙媒体をメインに扱う広告制作会社だったのですが、ちょうど10年ほど前に社長が代替わりし、扱う媒体が紙からWebへ徐々に変化しています。その中で、「どの部署の人間も何かを学び続けて変化していかなければならないよね」という考えがあり、積極的に知識を身につけることを勧められています。
―何かを学ぶというところで、「動画」を選ばれたのはなぜですか?
竹内:もちろんコピーライティングですとか、自分の業務に直結するものを学ぶことも考えました。しかし、事業がWeb媒体へとシフトチェンジをしていく中で、チームで動画制作プロジェクトを推進する機会が増加し、動画の専門性を持つメンバーと仕事を共にする機会が増えました。その際に、ポジションは異なっても自分が一通り動画制作の知識を持っていれば、チームのメンバーと同じ視点で忌憚なくディスカッションできるのではないか?そうすることで結果的により良いクリエイティブをお客様へ提供できるようになるのではないか?と考えたので、動画制作の講座を受講することにしました。
「表現の引き算」ができるようになったことで高まる動画のクオリティ
―実際にご受講されてからの変化はいかがでしたか?
竹内:プロジェクトを共にするメンバーの担当領域の知識を持てたことで、チーム内で根拠と自信を持ってコピーライターとして動画へのアイデアや意見を出すことができるようになりました。そのことにより、担当領域が異なるメンバーが集まったチームでも信頼関係を築きやすくなったように思います。
また、担っているコピーライティングの業務でも思考法が変わってきたなという手ごたえがあります。
今までは、動画制作への理解度が浅かったために心理的な遠慮があり、動画の領域を浸食しないようにと考えてコピーを作成してしまうことがありました。結果的に、動画を説明するようなコピーとなってしまい情報過多になり伝わりにくい成果物になってしまうこともありました。
現在は、私自身が動画制作への理解度を深めたことで、領域を侵すのではなく、お互いの知識のいいところを引き出し合い動画と混ざり合ったコピーを作成することができ始めています。また、「ここは言葉のほうが伝わりますね、ここは映像のほうが伝わりますね」という感覚が共有できるようになったため、言葉を押すのか映像を押すのか適材適所で表現を引き算できるようになり、より洗練されたコピーを提供し、チームの成果物としてのクオリティを高められているなと感じています。
「コピーライティング×動画」の掛け合わせが新たな武器に
―受講のきっかけでおっしゃっていた、「よりよいクリエイティブの提供」に近づいたわけですね。
竹内:はい。それどころか、もともと持っていた「コピーライティング」という専門知識と映像制作の知識の掛け合わせにより、業務や成果物の可能性が広がっており自分の武器となっています。そういった経験からも、この講座は動画専門の部署の方というよりは、私のように動画にかかわるけれども専門領域ではない、かかわるけど動画制作に苦手意識や不安がある方にこそ受講していただきたいと思います。
―今後の展望などがあれば、教えてください
竹内:「あの言葉がよかったから、竹内さんにまた頼みたいよね」というように、知識の掛け合わせを武器に生まれる私の言葉で会社やチームに仕事をもたらしたいな、と思っています。
「Web動画企画・編集力養成講座」でした
本講座は、ビジネスの目的を達成するための課題別のWeb動画の企画方法や、ひとりで始められる撮影・編集のポイント、話題化のためのプランニングのコツなどを全9回でマスターできるカリキュラムとなっています。
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株式会社宣伝会議 教育事業部
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