宝島社は1月5日、新聞各紙に全30段広告を出稿した。団塊世代へ向けたメッセージを掲載し、シニア層の背中を押す内容となっている。
ビジュアルにはハイヒールを履いた中尾ミエと「団塊は最後までヒールが似合う。」というメインコピーが登場。一方、ボディコピーではプロレスにおける悪役を意味する「ヒール」とし、2つの意味で団塊世代のたくましい姿を表現した。
同社は例年、時流に沿ったテーマをもとに広告を展開している。昨年はジェンダーを、2021年は新型コロナウイルスの流行をもとに広告を出稿し、話題を集めた。
【関連記事】
現状を戦時中に重ねて警鐘を鳴らす 宝島社が全国紙3紙に広告掲出
1940年代後半の第1次ベビーブームに生まれた団塊の世代が今回のテーマ。かつて世の中を賑わせた団塊世代が後期高齢者になることから、団塊世代の背中をもう一度押すことが狙いだ。
日本における65歳以上の人口は、1950年に総人口の5%未満であった割合が、2019年には28.4%に到達し、高齢化率の上昇が深刻化している現状がある。
今回、制作側は「団塊世代が元気になれば、日本のシニア層の活力になる。ミドル世代にとっても、年を取ることに対する不安も減るのでは」とし、「団塊よ、どうか死ぬまで突っぱって生き切ってくれ。他の世代を挑発し続けてくれ」と社会へメッセージを発信した。
スタッフリスト
- 企画制作
- 宝島社+電通
- ECD
- 古川裕也、磯島拓矢
- C
- 上田浩和、小山佳奈
- AD
- 今井祐介
- 出演
- 中尾ミエ
- 掲載
- 読売、朝日、日本経済、日刊ゲンダイ(1/5)
ECD:エグゼクティブクリエイティブディレクター/CD:クリエイティブディレクター/AD:アートディレクター/企画:プランナー/C:コピーライター/STPL:ストラテジックプランナー/D:デザイナー/I:イラストレーター/CPr:クリエイティブプロデューサー/Pr:プロデューサー/PM:プロダクションマネージャー/演出:ディレクター/TD:テクニカルディレクター/PGR:プログラマー/FE:フロントエンドエンジニア/SE:音響効果/ST:スタイリスト/HM:ヘアメイク/CRD:コーディネーター/CAS:キャスティング/AE:アカウントエグゼクティブ(営業)/NA:ナレーター