山陰広告協会は2月15日、鳥取県・島根県内の制作者が2022年に制作した広告を称える「山陰広告賞2023」の結果を発表した。12部門計186点の応募があり、グランプリには山陰中央新報社の140周年企画「新聞を配ることは、気を配ること。」が選出された。制作は日下慶太氏、後藤章治氏、あしたの為のDesign(島根・出雲市)によるもの。
本企画は新聞配達員の働く姿にフォーカスする内容で、2022年5月にスタート。同年11月末にかけて15回にわたり新聞広告を掲載した。島根県などの山間部では特に高齢の配達員が多く、若い配達員の担い手が少ない現状がある。そこで配達員の人材獲得と、社内での啓発という目的から企画された。
配達員への取材を通してその生きざまや丁寧な仕事ぶり、そして新聞そのものだけではなく「気を配っていること」に気付き、写真と文章にはその人らしさを出すことにこだわったという。
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各賞の入賞作品は3月8日から同13日まで、松江市内の島根県立美術館にて展示される予定。そのほかの主な入賞作は以下のとおり(カッコ内は制作社・者)。
準グランプリ
みはな耳鼻・甲状腺クリニック 施設ロゴタイプ・ロゴマーク
<クリニックロゴ・待合兼音楽ホールロゴマーク・施設サイン>
(dotto.design office)
地方創生賞
海士町役場地産地消課「本気米/海士の本氣米生産組合」
(中村組)
松江市政策企画課「松江市総合計画『MATSUE DREAMS2030』―2030年の松江のあるべき姿―」
(エブリプラン)
新聞雑誌部門・金賞
山陰中央新報社「Saucy Dog シリーズ広告」
(パリティクラブ)
テレビCM・金賞
JA全農とっとり米穀部米穀課/星空舞「鳥取米・上京」篇、「鳥取米・帰郷」篇、「新米・自炊」篇、「新米・弁当」篇
(シセイ堂デザイン)
ラジオCM・金賞
島根県/しまね「ただいま」と「おかえり」の物語「石見神楽」篇、「島の汽笛」篇、「宍道湖」篇
(エフエム山陰/エフエム東京/シャ・ラ・ラ・カンパニー)
ポスターアーバンアド・金賞
物部「宝石のように輝くお米 Jewelry R.」
(ノード)
パンフレット・金賞
さぎの湯温泉 竹葉/どじょうすくい踊り 道場指導用テキスト「安来節のじかんだよ」
(あしたの為のDesign)
SP・金賞
ウミガメリブ絵本製作実行委員会「リブと海」
(ミナミデザイン)
パッケージプロダクト・金賞
秀玉堂「よすか」プロダクトデザイン
(秀玉堂/松陽デザインラボ)
デザイン・金賞
松江そば文化ブランド化推進協議会「松江が育む出雲そば」
(エブリプラン/ノード)
動画・金賞
島根県広聴広報課/県民ドラマ「しまねがドラマになるなんてリターンズ」テレビ放送
(山陰中央テレビジョン放送/山陰中央新報社/読売広告社/太陽企画)
インタラクティブ・金賞
大山乳業農業協同組合/コーポレートサイト「白バラ物語」
(カミナリ)
イノベーション・金賞
千代むすび酒造「千代むすび 大吟醸 強力 Vintage2019」パッケージ
(dotto.design office)
複合・金賞
協賛各社「山陰中央新報社 140周年企画 4U35」
(山陰中央新報社/パリティクラブ)
新人賞
廣江健太(松陽デザインラボ)
クリエーター特別賞
松陽デザインラボ
写真賞
石見銀山生活文化研究所「群言堂 おりおり帖2022夏の暮らしカタログ 2022秋・冬の暮らしカタログ」
(ポアント/前田屋/TSDO/ノード)