アサヒビールは4月25日、主力の「スーパードライ」を氷点下の温度まで冷やした「エクストラコールド」の体験イベントを期間限定で開始した。2016年以来7年ぶりの開催で、若年層を中心に「エクストラコールド」の飲用機会を増やす。
アサヒビールは料飲店向け、消費者向けともに施策を強化する。業務用では、5月8日に新型コロナウイルス感染症の5類移行を機に需要増をにらむ。「エクストラコールド」の提案を強化するほか、自社の認定制度の登録店を増やし、拡販につなげる。認定店舗数は22年11月時点で約2900店舗。
「スーパードライ」の2022年1〜12月の累計販売数量は、前年比113.2%の6888万ケースだった。23年1〜3月も前年同期比112.9%で推移している。ことしは酒税の2回めの変更があり、ビールは現行の70円から63.35円に引き下げられるため、需要の高まりにも期待を寄せる。23年の「スーパードライ」の年間売上目標は、22年比101.2%の6970万ケース。
消費者向けでは、スーパーなどで買える「スーパードライ キャンペーンパック」の購入者や、「エクストラコールド」取り扱い店でグラス画像を撮影して応募すると、家庭用クーラーや、専用タンブラーが当たるクローズドキャンペーンを展開する。
イベント初日の25日にはPRイベントを開き、PR大使(アンバサダー)を務めるフィギュアスケート選手の高橋大輔さんが、ゲストのお笑いコンビ「ガンバレルーヤ」のよしこさん、まひるさんと共に「氷点下自慢対決」や「ビール注ぎ対決」などを行い、アピールした。
「エクストラコールド」はマイナス2度〜0度の温度帯に冷やした「スーパードライ」で、2009年から飲食店向けに展開を開始。期間限定イベントは2010年に東京・銀座で開催して以降、16年まで全国で実施していた。累計来店者数は約117万人を数える。
期間限定バーの会場は複合商業施設「東京ミッドタウン」(東京・港)で開催は4月30日まで。ビールの注ぎ方など、アサヒビールの認定を受けたスタッフが対応する。営業時間は昼11時から夜9時。軽食も提供する。価格は「スーパードライ エクストラコールド」が375ミリリットルで500円、500ミリリットルで650円(いずれも税込)。