「MEDIA LIFE 2020」を発表
2020年のメディア環境は「DYNAMIC MEDIA」へ
株式会社博報堂DYメディアパートナーズ メディア環境研究所(以下 メディア環境研究所)は、2020年のメディア環境を「DYNAMIC MEDIA(ダイナミック・メディア)」と予測し、象徴するキーワードで解説する「MEDIA LIFE 2020」を発表しました。
今、生活者を取り巻くメディア環境の変化は、新しいデバイスの登場、様々な配信プラットフォームの開発、ソーシャルメディアの拡大・浸透など、加速度を増しています。
さらに電波や通信に関わる行政動向、高齢化社会、テクノロジーの急速な発達など、社会的要因によって大きな影響を受けながら、これからもとどまることなく変化を続けていきます。
メディア環境研究所では、生活者のメディアに関わる消費行動に焦点をあて、これから10年のメディア環境の変化をふまえ、生活者にとって2020年のメディア環境を「DYNAMIC MEDIA」と名づけました。
「DYNAMICMEDIA」におけるメディア生活を象徴するキーワードは7つ
- 指差す : 自分にとって一番面白いコンテンツを指差し共有する
- 厚みを味わう : 自分に届くニュースに多重化した情報が付加される
- かしこくなる : 自分の家が高機能化、デバイス同士が連携する
- ふりそそぐ : 外でも自分に向かってコンテンツがふりそそぐ
- 探さない : 検索で探さなくても自分が欲しい情報に出会える
- 壁が消える : 未知のジャンルから新しいサービスがやってくる
- 海をわたる : 国内外のコンテンツに自由にアクセスできる
「DYNAMIC MEDIA」におけるメディア環境は、マスメディアが発信したコンテンツをソーシャルメディアが受け止め、生活者がそこから引き出すといったメディア間の連携が進んだ、極めて動的なものとなります。
クチコミはリアルタイムで非常に早いサイクルとなり、コンテンツには新しい情報が付加されて流通します。また、メディア間とデバイス間の連携が進み、ジャンルや国境を越えたコンテンツ流通の動きが広がります。更に、広告そのものも動的なものになると予測します。
メディア環境研究所では、今後もメディア環境変化を調査し、次世代広告の兆しを発見することで、コミュニケーションのプラニング力とメディア効果を高めることにチャレンジしていきます。
「DYNAMIC MEDIA」については、下記動画でご紹介します。
7つのキーワードとポイント
- ①指差す
- 生活者はいろいろなメディアやコンテンツの中から、自分にとって「いま、一番面白いもの」を指定し、コンテンツを指差し、共有するようになります。指差し行動によって良いコンテンツには更に注目が還元されるようになります。
- ②厚みを味わう
- メディアから届くニュースに多重化した情報が付加され、分厚くなる情報の味わい方に対して、生活者の欲求も多重化していくことになります。情報の「きり方」を変えた編集・編成という視点も求められます。
- ③かしこくなる
- 家の中の通信環境が、さらに大容量化。住居にある機器・デバイスの全てが大容量で繋がり、ネットだけでなくリアルな空間でも生活者は高い精度で人や場面にあわせた広告に接するようになります。
- ④ふりそそぐ
- 通信の大容量化に加えて、新しい放送サービスが拡大し、外でも生活者に向ってコンテンツがふりそそぐ状態になります。コンテンツの接触機会が拡大し、広告のプラニングは、生活者のシチュエーションごとにメッセージを変え購買までの流れをどう実現していくのかが鍵となります。
- ⑤探さない
- 生活者の視聴行動、購買履歴、気分などの情報を組み合わせて、全ての欲求をサービス側にリクエストすることが可能になり、検索で探さなくても自分が欲しい情報に出会えます。広告情報との出会い方も変わってきます。
- ⑥壁が消える
- リアル空間が中心だった医療や教育、農業などの分野がアプリ化、データベース化されることにより、コンテンツホルダーが増え、他業種と共同サービスが誕生する可能性が広がります。
- ⑦海をわたる
- コンテンツ流通の自由度が増し、生活者はリアルタイムで国内外の質の高いコンテンツにアクセスするようになります。これまで以上に海外にも視聴者や読者が出現するようになります。
メディア環境研究所のホームページ
TOPページ:http://www.media-kankyo.jp/
第7回メディア環境研究所フォーラム:http://www.media-kankyo.jp/#article@123
この件に関するお問い合わせ先
博報堂DYメディアパートナーズ 広報グループ 加藤・山崎 03-6441-9347
メディア環境研究所 吉田・加藤 03-6441-9713