※本記事は6月1日発売の月刊『販促会議』2023年7月号の転載記事抜です。
サミット
営業企画部
販売促進グループマネジャー
阿部優子氏
1997年入社。精肉部門で勤務したのち、営業企画部へ異動。ECサイトやアプリの立ち上げ、動画コンテンツ制作などに携わる。2020年より特売チラシの製作を担当。2023年よりグループマネジャー。二児の母。
実際に店頭に行かなければチラシ商品の中身を確認できない「白紙チラシ」や、家で楽しめるすごろくなどを掲載した「年末のゲームチラシ」といった一風変わったチラシが有名なサミット。同社は、2022年に日本新聞折込広告業協会主催の「J-NOA新聞折込広告大賞」にて、「未来わくわく賞」も受賞している。
「デジタル化が進んでいる中でも、ポスティングしたチラシを見て来店するお客さまもやはり一定数いる」と同社 営業企画部 販売促進グループマネジャーの阿部優子氏はポスティングの強みについて話す。
「アプリやWebでのスクロールと比べて、一目ですべての情報が入ってきやすいこともチラシの強み。そういった利点があるので、紙のチラシはやはり支持される印象です。Web上でセール告知をする際にも、今後工夫が必要だと考えています」。
また、同社の店舗にはそれぞれ売り場の案内やコミュニケーションをとる「案内係」がおり、その日の来店者の声を聞いている。そういった報告の中にもチラシへの好感の声が多く挙げられているようだ。
キャラや人で親しみやすく
こういった「来店者から好感を得るチラシ」はどのようにつくられているのか。サミットでは、その時の店舗の課題に応じたチラシの作成も行っているという。例えば2023年4月2日の新聞折込では、キャッシュレス決済がポイント倍率アップセールの対象になったタイミングで、それを改めて周知する内容を掲載した。
「『キャッシュレス決済も4 月からポイント倍率アップセールの対象になったこと』をお客さまにどう伝えようかと悩みました。当社のチラシには、誤解を解きたい場面に登場する『五貝徳三(ごかいとくぞう)』というキャラクターがいます。そのキャラを使ってお知らせしたことで、言葉だけの説明よりもわかりやすく伝わったと思います」(阿部氏)。
キャラクターの活用などにも見られるように、サミットでは自分たちの伝えたい情報を相手が興味を持ってくれるかたちで、わかりやすく親しみやすく伝えることを心掛けているという。
また、同社では、その時の話題や時流によって特別企画のチラシも製作。パラリンピックに合わせて製作した2021年8 月24日の「サミットのバリアフリー紹介」は、「J-NOA新聞折込広告大賞2022」の「未来わくわく賞」を受賞。売場のバリアフリーと同時に、案内係が来店者の困りごとを解決することで与える安心感を「心のバリアフリー」として紹介する内容が評価を得た。「この案内係の人がいるからサミットで買い物をする」といった来店者の声がこの企画のきっかけだったという。
店頭と連動した企画
このように、様々な工夫を凝らした新聞折込を行っている同社に、最近で特に反響の大きかった企画について聞いたところ、阿部氏は「サミット総選挙」を挙げた……
……この続きは月刊『販促会議』2023年7月号で読むことができます。
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