TBSがOne Platform Globalに参画 デジタル広告在庫の海外販路拡大

TBSテレビは、米国NBCUniversal社が提供するOne Platform Globalにローンチパートナーとして参画することを発表した。運用開始は今秋を予定している。

One Platform Global は、Comcast Corporationの子会社でメディア・エンターテインメント企業であるNBCUniversal社と、同じくComcast Corporation子会社のFreeWheel社が主導するもので、フランス・カンヌで開催されたカンヌライオンズにて、現地時間6月20日に発表された。

本取り組みは、NBCUniversal社が2020年より米国市場向けに提供していた広告管理ソリューションOne Platformをグローバルに拡大するもの。ローンチパートナーとして、メディア企業のATRESMEDIA(スペイン)、Bell Media(カナダ)、Seven West Media(オーストリア)、Sky Media(イングランド)、Talpa Network(オランダ)、TF1 Group(フランス)、Omnicom Media Group(アメリカ)、TBSテレビが参画する。

世界各国の主要放送局とデジタルパブリッシャーを結びつけることで、プレミアムビデオのエコシステムを強化し、データ基盤や広告効果計測などの各分野で、国境を超えて、業界の進歩や協力の基盤を構築することを目指すとしている。これにより、広告主は一度の買い付けで日本を含むアジア、北米、ヨーロッパ、オーストラリアに展開するキャンペーンを一元管理することが可能となる。

TBSテレビの海外展開としては、2020年10月にRTL AdAlliance(旧RTL AdConnect)と提携し、キャッチアップ(見逃し配信)広告在庫の欧米に向けた販売を開始していた。これにより海外の広告主を拡大し、また各国の主要放送局と連携しながら、グローバルな視点で広告市場の活性化を目指すとしている。

TBSテレビの取締役で、現在TVerの取締役会長も務める龍宝正峰氏は次のようにコメントしている。

「TBSテレビは2021年に公表した長期ビジョン『TBSグループ VISION2030』でデジタル&グローバル戦略を推進しており、その一環として欧米のメディア企業との広告連携に関するコミュニケーションを続けてきた。今回のデジタル広告領域におけるグローバルな提携は、世界中のクライアントにTBSテレビを知ってもらうことができる非常にエキサイティングなチャレンジと捉えており、当社にとって世界的なプレゼンス向上に寄与するものと考えている。これからもTBSテレビは国内外のパートナーと共に、引き続き『VISION2030』の実現に向けて様々な施策に取り組んでいく」。

advertimes_endmark


この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。

この記事を読んだ方におススメの記事

    タイアップ