資生堂は6月21日、「メンズメイク」の方法やその効果を伝えることを目的としたセミナー「メンズビューティーアップコース【アドバンス編】」を7月から提供すると発表した。社会人や学生、地域住民が対象で、企業や大学、地方自治体などの団体から開催希望を受け付ける。
同社によると、コロナ禍で普及したオンライン会議によってモニター越しに自分の顔を見る機会が増えたこと、またZ世代を中心にK-POPが人気を博し、メイクをする男性アーティストが身近な存在になりつつあることなどから、スキンケアだけでなくメイクにも関心を持つ男性が増え、国内化粧品市場におけるメンズカテゴリーも拡大傾向にあるという。
一方、店頭では男性客から、「メイクアップをしてみたいが、自分に最適な方法が分からない」「何から始めるべきか分からない」「教わる場所がわからない」という理由でメイクを実践してこなかったという声が多く寄せられているという。こうしたメンズメイクに関する情報の少なさを背景に、今後さらに高まるであろうメンズメイクのニーズに応えるべくセミナーを新設したという。
セミナーはオンライン、オフラインともに依頼主が企業・一般が有料、学校法人や地方自治体が依頼主の場合は無料となる。実習形式のセミナーでは、講師のレクチャーに沿って、同社の化粧品を使用しながら、ベースメイクや、眉の描き方、アイライナーやアイシャドウを使った目もとメイクなど、”自己プロデュース”のテクニックを学ぶことができる。
同社は社会に向けた多様な美の価値観の啓発の一環として本セミナーを積極的に展開していくことで、誰もが自分らしく生きいきと過ごせる社会の実現を目指すとしている。