ミクシィと米ツイッター社の日本法人は11月30日、サービス開発やビジネスを含めた包括的な業務提携を発表した。共同で新しいサービスを開発するほか、既存サービスでも連携の強化を進める。両社の広告商品の連携も今後順次行う。
友人・知人との身近なコミュニケーション手段として広く使われているミクシィと、情報収集プラットフォームとして広く使われ情報の拡散力に優れたツイッターが協業することで、ユーザーにとって利便性の高いサービスを提供できるとしている。
協業は本日開始したネット上のクリスマスキャンペーン「mixi Xmas 2011」 から実施している。今年で3回目のキャンペーンだが、今回ユーザーはミクシィのつぶやき機能(mixiボイス)で発信する際に、ハッシュタグを自動で付加してツイッター上にも投稿することができるようにした。ツイッターの人気キーワード欄の最上位に指定の言葉を掲載できる広告商品「プロモトレンド」も活用し、ツイッター上からキャンペーンサイトへの流入も狙う。
東京都渋谷区のミクシィ本社で開いた会見で、ツイッター社の近藤正晃ジェームス日本代表は、「ミクシィの持つ『ソーシャルグラフ』と、我々の拡散力、『インタレストグラフ』が合わさるることで、よりパワーを発揮することができる」とコメント。ミクシィの笠原健治社長は、「提携で、東日本大震災のような有事の際にもより役立つ情報を提供できる。より国内に根ざしたコミュニケーションインフラにしていきたい」と述べた。
今後はツイッター上で相互フォローしているユーザー同士がミクシィ上でつながったり、ミクシィのコマース・ギフト事業とツイッターの連携なども予定している。
【お知らせ】「宣伝会議」12月1日号(同日発売)にミクシィ・新田剛史氏、ツイッター・葉村真樹氏による対談を掲載しています。 こちらもご覧ください。