ユニ・チャームは、使用済みの紙おむつを回収する取り組みを4月より実施。「手ぶら登園」を導入する鹿児島県志布志市の5つの保育施設を対象に、使用済みの紙おむつを回収している。鹿児島県大崎町の「そおリサイクルセンター」で衛生的にリサイクルし、再生パルプへと再資源化。介護用の紙おむつ製品として九州エリアの高齢者施設や病院などで再利用する。
「手ぶら登園」とは、保育施設向けベビー用紙おむつやおしりふきの定額制サービスで、2019年にユニ・チャームとBABYJOBが提携し開始。保護者の紙おむつを持っての登園や保育士の紙おむつの管理業務などの負担を軽減するもので、3600以上の保育施設が利用する。
ユニ・チャームが使用済み紙おむつの再資源化を目指す「RefF(リーフ)プロジェクト」を開始したのは2015年。「水平リサイクル技術」を用い未使用品のパルプと同等品質の衛生的で安全なパルプを生成する。
「使用済み紙おむつの水平リサイクル挑戦」は、国立環境研究所、日刊工業新聞社が主催する第50回「環境賞」にて、「優秀賞」を受賞。「究極の衛生管理である使い捨て」商品の利便性はそのままに、ゴミ問題や資源循環へ対応した点が評価された。
同社では、特設サイトやnoteを使い、紙おむつ再生の技術や、自治体や教育機関、企業との共創プロジェクトの過程、紙おむつの未来について伝えている。