Bytedanceが運営するTikTokは6月29日、「TikTok上半期トレンド大賞2023」の大賞と各部門賞を発表した。大賞に選ばれたのは、新しい学校のリーダーズの楽曲「オトナブルー」だ。
ライブパフォーマンスの様子を映したTikTok動画から人気に火が付いた後、サビの箇所で首を左右に動かす「#首振りダンス」が話題となった。6月21日時点でのTikTokでの楽曲を使用した動画の総再生回数は約31億回を突破。受賞の理由として、再生回数やいいね数などを含むTikTokアプリ内での数値や、首振りダンスを真似する投稿の急増など、アプリ内における影響はもちろん、アプリ外でも大きなトレンドとなったことが挙げられた。
本大賞は、2023年上半期にTikTokで流行したハッシュタグチャレンジや音楽、グルメ、ヒットアイテム、話題となったコトをノミネートし、アプリ内のデータなどを基に総合的に判断し、各部門の2023年上半期で最も流行ったトレンドを決定するというもの。
「特別賞」は、TikTokアカウントを開設した後、投稿した早歩き動画が話題になった「#賀来賢人」が受賞した。
「ミュージック部門賞」は、有華の楽曲「Baby you」が受賞。本楽曲を使用した振り付け動画の投稿トレンドが日本のみならず海外のTikTokユーザーにまで広がり、TikTokでの楽曲を使用した動画の総再生回数は約56億回を突破している(6月21日時点)。
「チャレンジ部門賞」には「#うちゅくしい」が選ばれた。高性能マイクを使い、ファスナーの音や布が擦れる音などのASMR要素を取り入れながら、コーディネートを紹介する「#うちゅくしい」がアプリ内外で大ヒットした。
「グルメ部門・レシピ賞」には「暗殺者のパスタ」が選出された。暗殺者のパスタは南イタリア発祥の料理で、パスタ、トマトペースト、トマトピューレ、ニンニク、唐辛子、塩、オリーブオイルといったシンプルな材料でつくられる。パスタに焦げ目をつけてから、ソースを入れてパスタを茹でていくのが特徴で、ユニークな名前が話題となった。
同じく「グルメ部門」の「店舗賞」は池尻大橋のビストロ「PLUCK AND PLANT」が受賞した。TikTokを広報ツールとして活用し、1カ月という短期間で店舗の収益を赤字から黒字回復させて表彰された。
「ヒットアイテム部門賞」は、「ライスペーパー」が受賞。アレンジが自由自在で、調理が簡単なライスペーパーがアプリ内でのヒット後、流通にも影響を与える結果に。
「話題部門賞」は、「ブルーロック」が受賞。累計発行部数2600万部越えの大ヒット漫画を原作としたアニメ『ブルーロック』。TikTok上では自分が好きなキャラクターをシェアする投稿や、技の実践動画が増加し、TikTokアプリ内の総再生数が約24億回を突破し(6月21日時点)、話題になったことが受賞の理由として挙げられた。