内定承諾率を高めるオウンドメディアの運用方法とは

自前の情報発信拠点として多くの企業・団体が注目するオウンドメディア。戦略の立て方や効果測定の方法、制作のコツを探ります。今回は、採用広報に寄与するオウンドメディア「ぶれすと」について、Brave groupに話を聞いた。

※本記事は6月1日発売の月刊『広報会議』2023年7月号の転載記事です。

DATA

URL:https://media.bravegroup.co.jp/

開設:2023年3月20日

所轄部署:グループ人事本部 採用広報チーム(3名)

コンセプト:「熱い想いを持ったメンバーの生き様や、メンバーが創り出す事業を伝える」

制作体制:当該チームのメンバー3人を中心に、企画出しやインタビュー、執筆を全て内製で行う。また、デザインや撮影に関しては、当社グループのグローバルビジネス本部クリエイティブデザイン部や広報室の協力のもと制作。

更新頻度:週1回

総記事数:約25本(2023.5.1現在)

CMS:WordPress

効果測定:グーグルアナリティクスを活用し定量的なデータを集計。定性的には求職者に面接後のアンケート調査を行い、どのような記事が採用選考の意向を向上させているのか、データを蓄積している。

 

VTuberなどエンタメ領域を中心に多面的なメタバース事業を展開するBrave group。事業拡大に伴う採用の強化のため、2023年3月にオウンドメディア「ぶれすと」を開設した。

設立背景について、採用広報チームの川崎歩実氏は「『御社の事業がすごく好き』と応募される方は多いのですが、当社のカルチャーなどを深く理解してきてくださる方は少なく、入社後にギャップが生まれてしまうのが課題」と語る。

これまで求職者向けの情報発信はコーポレートサイトの採用ページのみで行ってきたこともあり、求職者の企業カルチャーへの理解不足によりマッチング率も低迷していた。そこで、事業内容や各部門の仕事内容、カルチャーなどの透明性を図るべく、求職者の目線に立ったオウンドメディアを開設。採用の質の向上を目指した。

実データ グラフィック オウンドメディア

 

採用過程で共有し、理解を促進

ただ、メディアをつくっても求職者に読んでもらえなければ意味がない。そこでローンチ直後から、メディアの記事を採用エージェントや求職者へメールなどで積極的に共有。「面接前に『この社員が面接担当者です』とインタビュー記事をお送りしたり、内定承諾を後押しするような記事をオファーメールと添えて送ったりと、採用CXへ活用しています」と川崎氏。

すると、ローンチ1カ月で早くも効果が表れはじめた。多くの求職者が、記事を読んだ上で面接に臨んでいるほか、エージェントからも「求職者に御社を紹介する際に魅力が伝わりやすい」と好評に。また内定者から「面接などでは聞きづらかった社内組織の実情などがよく分かり、内定承諾の後押しになりました」という声もあった。

コンテンツ内容は、ターゲットである求職者の目線を意識し…

……この続きは6月1日発売の月刊『広報会議』2023年7月号で読むことができます。

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月刊『広報会議』7月号

  • 【特集】
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  • 現場と協働し、成功事例の共有を
  • CASE2  ロート製薬
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  • CASE3  freee
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