アライドアーキテクツグループで中国・香港・台湾向けインバウンド・越境ECプロモーション事業を展開するクロスボーダーカンパニーは、中国発のSNS「小紅書(以下、RED)」の7部門における「REDアカウントフォロワー数ランキングTOP10」(2023年7月18日時点)を発表した(アライドアーキテクツ 中国マーケティングラボ調べ)。「日本小売業」カテゴリでは、「マツモトキヨシ(Matsumoto Kiyoshi)がトップとなった。
「マツモトキヨシ」のRED公式アカウントのフォロワー数は18.8万人。「日本小売業」カテゴリの公式アカウントの中では、2位の「スギ薬局」(3.6万人)に大差をつけた。「マツモトキヨシ」のアカウントは2022年7月から投稿が開始された。
投稿が一時期はストップしていたが、訪日観光客の増加とともにインバウンド需要の取り込みを見据え2023年5月から投稿を再開。ほかのSNSで使用しているコンテンツの転載ではなく、中国SNS向けに動画制作するなど運用に注力した結果が表れた。
同じく訪日観光客向けのコンテンツにより、3位の「ココカラファイン」までのトップ3には、いずれも薬局がランクインしている。
4位のロフトは2023年7月にRED公式アカウントを新規開設。開設から1カ月足らずで1.6万人のフォロワーを獲得している。
クロスボーダーカンパニーは、「中国人の間で人気の企業に関しては、アカウント開設後すぐに5000人以上のフォロワーを獲得するなど、フォロワーの増加スピードが速いように感じる」とコメント。日本対する興味がある多くのユーザーが、REDの公式アカウントの情報を参考にしているという。
また、中古ブランドを中心に取り扱う小売店のカテゴリ「日本古物商」では、フォロワー数1.1万人のヴィンテージショップ「Hedy」の公式アカウントが1位となった。
事業規模に関わらず、コロナ前から先行的に中国SNSを活用してマーケティングに取り組んでいる企業が上位にランクインしている。
2023年4-6月期の訪日外国人一人当たりの消費額(旅行支出)は20.5万円となり、コロナ前の2019年対比で約28%増加している(※観光庁「訪日外国人消費動向調査2023年4-6月期(1次速報)」)。また、円安の影響などで特に新品・中古品問わず高級な商品に対しての需要が拡大しており、REDを活用した効果的な施策により、インバウンド需要の早期取り込みが叶うという。
ランキングでは、このほか「日本人単独女性」「日本人単独男性」「在日中国人女性」「在日中国人男性」「日中カップル」などのインフルエンサー部門の結果を公開している。