サンスターグループは8月22日、災害時に口と体の健康を守るための対策方法について、サステナビリティ情報に関する特設サイト「サンスターサステナビリティクリップ」にて紹介した。「防災の日」(9月1日)に先駆けた発信で、災害時のオーラルケアの重要性について啓発する狙い。
「防災の日」は、関東大震災の発生日である9月1日に定められている。近代日本における災害対策の出発点ともされる同震災では、震災の直接的な被害だけではなく、避難生活中の肺炎が原因で亡くなった人も200人以上にのぼると言われている。中でも避難所生活や水不足で口を清潔に保つことができないと起こりやすくなる「誤嚥性肺炎」も多かったという。「防災袋に歯磨きを入れる」という視点を持つ人が少なかったことも一因とされている。
この再発防止に努めるべく、サンスターグループでは「災害時の口腔ケアの大切さ」を訴える啓発活動を実施。「防災にオーラルケア」を掲げ、災害時のオーラルケアの重要性について10年以上啓発を続けてきた。
関東大震災から100年の節目を迎える今回は、近年の自然災害の変化に着目。「サンスターサステナビリティクリップ」にて、日常で使うものを災害時にも役立てる「フェーズフリー備蓄」や、ガス・水道・電気を止め、ライフラインに頼らない被災生活を疑似体験する「おうちDEキャンプ」など、「在宅避難」を想定した対策を専門家が紹介している。
例えば、「フェーズフリー備蓄」についての記事では、「災害時は水と非常食という概念に捉われず、好きな飲料や食料など、あるとうれしいものを多めに買い置きしておく『幸せ備蓄』もおすすめ」と日常で取り入れやすい方法も提案した。
また、生活者の防災意識の調査結果、野菜飲料で初めて「日本災害食」認定を取得したサンスター「健康道場」ブランドの野菜ジュースの防災レシピも、動画を活用して提案している。災害時に不足しがちな野菜を「野菜ジュース」として備蓄しつつ、日常レシピとしても取り入れることを推奨する内容だ。
同社は今後も、口の健康を起点に人々の健康寿命の延伸に寄与することを目指す「100年mouth100年health」を掲げ、全身の健康に寄与する情報発信にも注力していく。