近畿大学に新聞広告賞大賞、AIで生成「いそうでいない」近大生が主役に

日本新聞協会は9月6日、第43回「新聞広告賞」の大賞に近畿大学の「上品な大学、ランク外。」を選出した。優れた広告活動を展開した広告主や新聞社に送られる同賞は1981年に設立され、今年で43回目の開催となる。




 

大賞を受賞した近大の広告は、2023年1月3日~4日に全国紙・スポーツ紙の大阪本社版などに掲載された。実在する近大生の顔写真200枚をAIに学習させ架空の近大生を生成した「いそうでいない近大生」のビジュアルを使用している。企画制作は電通、大阪宣伝研究所、グラフテクノ。

「上品な大学ランキング」でランク外となったことを逆手にとったコピーを使用し、Web上で制作の裏側を公開するなど立体的な展開が新聞広告の新たな可能性を切り開いたとして評価された。近大の情報学部の学生が画像生成を担い、学生の技術力のアピールにもつながった。

第43回新聞広告賞には、広告主部門で229件、新聞社企画・マーケティング部門で56件の計285件の応募が集まった。

贈賞式は帝国ホテル(東京・内幸町)で10月20日に開催する。そのほか主な受賞作は下記のとおり。

 

広告主部門 新聞広告賞

・味の素「合格御守 たくさんの栄養と『がんばれ』をこめて」
掲載紙:毎日、読売、朝日/2023年1月30日、2月2日、2月3日

・佐伯市観光協会「別府から佐伯いこうキャンペーン」
掲載紙:大分合同、西日本/2022年8月26日、8月27日

 

・宝島社「世界を敵にまわして、生き残ったヤツはいない。」
掲載紙:朝日、読売/2022年10月24日

・田中宏和の会「#タナカヒロカズを探しています 尋ね人広告」
掲載紙:産経/2022年10月13日

 

・日本バレーボール協会「#指導ですか暴力ですか」
掲載紙:日経/2023年3月25日

 

広告主部門 優秀賞

・エクシング「気づけば笑顔。カラオケは全ての歌が応援歌。」

・大塚製薬「めくれば見える朝の景色」

・オリオンビール/オリオン ザ・プレミアム「世界に誇れる沖縄を、もうひとつ つくろう。」

・牛乳石鹼共進社「来年も、いい湯になりますように。」「赤富士、赤箱、初風呂で。」

・サントリーホールディングス/プレモル×池井戸潤コラボ『コトブキ・ジローと 5 人のお客さま』

・小学館「信じてみよう」

・大日本除虫菊「LOVE メディア広告」

・日本郵便「日本郵便 お手紙企画」

・ヘラルボニー/ケアしたい一票がある。CAREVOTE「やさしい投票ガイド」

・ユニクロ「母の日キャンペーン」

 

新聞社企画・マーケティング部門 新聞広告賞

・「#北海道をコブしたいプロジェクト」
北海道新聞社 営業局営業局

・2032年の福島民報
福島民報社「未来創造局」プロジェクト

・さらば「いばらぎ」濁点宇宙発射計画
茨城新聞社 東京支社

・祇園甲部歌舞練場新開場記念杮落し公演 都をどり特集
京都新聞社 京都新聞COM事業推進局

・G7広島サミット企画「Smile for Peace Project~笑顔を世界に届けよう~」
中国新聞社 地域ビジネス局

 

新聞社企画・マーケティング部門 奨励賞

・Well being Initiative
日本経済新聞社 メディアビジネス

・東京都交通局×東京すくすく「夏休みわくわくキャンペーン」
東京新聞 広告局

・「思い出の品」を持ち主の元へ
岩手日報社 広告事業局

・おかえりなさい、政宗公~“伊達の気概”ここにあり~
河北新報社 営業局

・やまなしSDGsプロジェクト「moritomirai(モリトミライ)」
山梨日日新聞社 広告局

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