ドコモがインテージHDと資本業務提携 マーケティングソリューション領域を強化

NTTドコモ(以下ドコモ)は9月6日、インテージホールディングス(以下インテージHD)の普通株式に対する公開買付けの開始および同社との資本業務提携契約の締結を発表した。

同社はマーケティングソリューション領域における更なる事業拡大のため、マーケティング支援事業などを行うインテージHDを連結子会社化することを目的に、インテージHDの賛同のもと、同社の発行している普通株式(以下、インテージHD株式)を対象とする公開買付け(以下、本公開買付け)を実施すること、およびインテージHDと資本業務提携契約を締結することを決議。

公開買付けを通じてインテージHDをドコモグループに迎え、ドコモの持つ約9600万の国内最大規模の会員基盤と、インテージHDの持つ、データ利活用のノウハウを組み合わせることで、企業のマーケティング課題をサポート。共に生活者の暮らしを豊かにしていく生活者起点でのマーケティング強化をめざしていくとしている。

ドコモとインテージHDは2012年4月、合弁会社である株式会社ドコモ・インサイトマーケティング(以下DIM)を設立し、リサーチ・モニター事業、エリアマーケティング事業、コミュニケーション事業の3つを展開してきた。

今回はこうした協業の枠を超え、直接的な資本関係を構築し経営資源を相互に活用することにより、以下のようなシナジーの実現をめざす方針を示した。

  • (ⅰ)日用消費財メーカーに向けたIDベースかつ一気通貫型の生活者中心マーケティング支援
  • (ⅱ)流通小売におけるバリューチェーントータル支援
  • (ⅲ)CS・ES領域における新規事業領域への進出
  • (ⅳ)耐久消費財メーカー・サービス企業に向けた生活者中心のフルファネルマーケティング支援
  • (ⅴ)ヘルスケア関連産業における社会課題解決力の強化

ドコモの会員基盤データを活かしたリサーチからコミュニケーション、販促、リピートまで、IDベースかつ一気通貫型のマーケティングソリューションを提供すると共に、データ利活用推進による社会課題の解決に取り組むとしている。

公開買い付けの期間は2023年9月7日から2023年10月16日まで。本公開買付けが成立した場合、本公開買付けに対する応募株式数によりインテージHDはドコモの連結子会社または持分法適用会社となる。なお、インテージHD株式の東京証券取引所プライム市場への上場は維持される見込み。

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