THECOO(ザクー)は9月8日、ことし4月に発覚した不正発注で、元従業員ら2名に対し、損害賠償を求める訴訟を東京地方裁判所に提起したと発表した。請求額は約2億7500万円。
THECOOのインフルエンサー事業部に所属していた元従業員らが、自身らと関連する企業に対して約6900万円の架空発注などを行っていた。不正発注は少なくとも2人が行っており、1人は2019年から、もう1人も手口を教わるなどして21年から不正発注をくり返していた。独立委員会の調べによると、いずれも給与が業務量に見合っていないなど、待遇に不満があったという。
インフルエンサー事業を含むTHECOOのデジタルマーケティング事業の22年度第2四半期の売上高は、前年同期比39.9%減の2億4000万円で、営業損失は同比7600万円減の6500万円だった。不正行為の影響で、大型受注が減ったほか、案件単価が低下した。