記者や再入社した社員らが自社への印象語る、SHIFTの「社内報」

インターナルコミュニケーションを活性化させ、事業の成長を後押しする役割を担う「社内報」。『広報会議』では連載「社員を巻き込む 社内報のつくり方」にて、その制作の裏側に迫っています。本稿では、ソフトウェアの品質保証を中心にIT全般にサービス領域を拡げるSHIFTの社内報を紹介します(2023年9月号『広報会議』 より抜粋しています)。

 

SHIFTの社内報版『SHIFTOMO』はコロナ禍の影響を受け在宅勤務への転換が進んだ2021年に創刊した(他にWebオウンドメディア「シフトモ」もあり)。働く場所にとらわれず、従業員と家族が社風や会社の勢いを感じられる媒体を目指す。

毎号の冊子は発送を希望するかアンケートを実施し、発送を希望した正社員と契約社員の自宅に送付する。最新号のvol.8は新入社員への配布を含めて約3200部を配布しており、これは冊子配布対象者全体の約7割にあたる。「発送希望ということは読まれていると解釈すると閲読率は7割程度といえます」と広報IR部 広報室 冨田沙希氏は言う。

22年7月発行のvol.6では活躍する若手社員のロールモデルとなった存在を紹介する特集を組んだ。先輩社員の写真を大きく配置し、ヒーロー感を出すため、赤いマントを肩にかけて撮影し、首元には金色のメダルもあしらった。「ロールモデルとなった社員がリーダーとして意識している点については見出しを多数立てて、本文は読みやすいよう極力短くしました」と冨田氏は語る。

若手のロールモデルが登場(2022年7月発行のvol.6)
特集タイトルは「ギアチェン人」。若手社員のロールモデルとなった先輩社員を紹介した。

 

同じくvol.6では「COME BACK SHIFT GROUP」と題し、一度同社グループを離れたのち、再び入社した社員たちも特集した。世界一周の旅に出るべく退社した社員や、SHIFTグループへの参画を機にグループ会社にカムバックした社員などを取り上げ、それぞれの歩みや想いを深掘りしている。「個々人が自由にキャリアを築き、活躍している弊社の風土を訴求する企画です」と冨田氏。

再入社組社員たちを特集(22年7月発行のvol.6)
この号では一度同社グループを離れた後、改めて戻ってきた社員たちを特集した。

22年4月発行のvol.5では「SHIFTの接点さん」とのタイトルで、お客様や採用エージェントなど、同社を取り囲む人々と、彼らと接点を持つ社員がそれぞれ登場し、お互いに抱いている印象などを語った。登場した採用エージェントは「求職者から見たSHIFTの印象や選考プロセスの改善点などをすべて本音で人事部門に伝えている」と明かす。「率直なコメントを語ってもらい、想いをしっかりと深掘りできるよう、対談形式ではなくあえて取材は別々に行いました」と冨田氏は明かす。

自社と接点のある人々にインタビュー(22年4月発行のvol.5)
同号では「SHIFTの接点さん」と題して、お客様や採用エージェントなど自社と接点のある社外の人々と、彼らと関わる社員が登場した。

22年10月発行のvol.7では寄稿連載記事を通じてつきあいのあるメディアの記者に逆取材。「急成長企業としての一体感と自由度の高さの両立の底にあるものが何なのかすごく気になる」との記者からのコメントも引き出した。

メディアに逆取材(22年10月発行のvol.7)
「記者の目で見るSHIFT」と題したインタビュー。さまざまな企業を見てきたメディアの記者に逆取材した。

 

[基本情報]
創刊:2021年
発行頻度:四半期(3カ月)ごと
部数:最新号(vol.08)では3200部
判型:210㎜×210㎜ 正方形
制作体制:原稿作成から写真撮影、デザイン、封入作業まで、配送と印刷以外は全て内製。発送3カ月前から企画立案・確定し、取材対象者への出演打診、人選依頼。2カ月前から取材撮影実施、記事制作及びデザイン制作。発送1カ月前からデザインカンプの通し確認、取材者への内容確認。発送1週間前より送付物封入作業と発送対応。
反響の高かった企画・記事:
(1)「ギアチェン人」(22年7月発行のvol.6)
(2)「SHIFTにシフトした○○さん集合!」(21年6月発行のvol.2)
(3)「SHIFTの接点さん」(22年4月発行のvol.5)

社内報を制作する(左から)デザイン部デザイン室の土井功平氏、広報IR部広報室の冨田沙希氏と沓掛敦氏。

 

advertimes_endmark




この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。

この記事を読んだ方におススメの記事

    タイアップ