体験型ストア「b8ta」を運営するベータ・ジャパンは9月25日、マクアケと協業を開始した。「Makuake」でプロジェクトを実施している実行者に「b8ta」の店頭へ商品サンプルを出品する機会を提供し、オンラインとオフラインを融合した新たなテストマーケティングの仕組みを創出する。
「Makuake」は、新商品や新サービスを生み広げたい事業者(実行者)と、実行者の新商品や新サービスを応援購入するユーザー(サポーター)をつなげるプラットフォーム。一般流通(1次流通)前のフェーズの商品やサービスが売買される「0次流通市場」を創出している。「Makuake」でプロジェクトを実施できる商品やサービスは企画段階や量産前のものであることから、実行者の多くが「Makuake」をテストマーケティングの場として活用してきた。また今年7月より、商品やサービスを応援購入したサポーターによるレビューを実行者へ提供するなど、テストマーケティングの場としての機能強化に努めている。
一方、ベータ・ジャパンは売ることを主目的にしない体験に特化した体験型ストア「b8ta」を運営する企業。アフターコロナを迎え、店舗に訪れる生活者の一層の増加が見込まれる中、商品ラインナップのさらなる充実に取り組んでいる。
そのような両社の状況から、今回の協業がスタート。「Makuake」で開始する月600件以上のプロジェクトの一部を「b8ta」に出品することで、実行者のテストマーケティング支援を強化し、サポーターが応援購入を検討しているプロジェクトの商品に実際に触れる機会を創出する。さらに、「b8ta」に訪れる生活者へ“アタラシイもの”との出会いの機会をこれまで以上に提供するとしている。
具体的に今回の協業では、「Makuake」でプロジェクトを実施中の実行者に対し、マクアケが「b8ta」店頭での商品出品を提案。希望する実行者は「b8ta Tokyo – Yurakucho」、「b8ta Tokyo – Shibuya」、「b8ta Koshigaya Laketown 」の計3店舗への出品が可能になる。さらに、店頭で得られた生活者からのフィードバックを提供するサービスも開始。リアルな場への出品に挑戦する機会をより多くの実行者に提供することを目指す。
また、この取り組みにより、「Makuake」でプロジェクトを実施している間に商品を「b8ta」へ出品することで、サポーターが実際に手に取って質感やサイズ感などを確かめることが可能になる。体験を経た上で、プロジェクトページ上にて発信される実行者のストーリーに触れることで、応援購入することができる仕組みを実現。サポーターに対しては応援購入体験の楽しみを増幅させ、実行者に対してはプロジェクト期間中のサポーター獲得のさらなる支援につなげるとしている。