アサヒビールは、10月11日より新発売する『アサヒスーパードライ ドライクリスタル』のプロモーションの一環として、生成AIでオリジナル画像が作成できるサービス「Create Your DRY CRYSTAL ART」をリリースした。
9月26日より同ブランドサイトで展開している「Create Your DRY CRYSTAL ART」は、任意のテキストと自身の画像をアップロードするとオリジナル画像が作成されるサービス。場所やその時の気分などに加えて、「水彩画風に」「アニメ風に」といった指定をすると、アップロードした画像を生成AIが加工してアート化する。満20歳以上であれば誰でも作成可能で、新商品の認知拡大や購入喚起を図る。
本サービスでは、Stability AI社が提供する画像生成AI「Stable Diffusion」を用いた。同社によると、ユーザー体験型プロモーションにおける「Stable Diffusion」の活用は、日本では初としている。
アサヒビールは今回の施策の背景について、「新商品の『スーパードライ ドライクリスタル』は、“未来志向のビールで新たなライフスタイルの提案”を掲げている。やりたいことを楽しむライフスタイルの中で飲む、という未来志向のコンセプトのもと、本企画では新しいことにチャレンジし、未来を感じさせるような新技術を活用して、お客さまに驚きとワクワクをお届けすることが狙い」と説明する。
アサヒグループジャパンでは、2023年5月に「ジェネレーティブAI『やってTRY』プロジェクト」を発足。Data & Innovation室が主導し、アサヒグループ各社からの自薦による約100名の社員と共に、生成AI技術の活用についてグループ横断で取り組んできた。
本企画はプロジェクト発の企画ではないというものの、「生成AIを活用した業務効率化や生産性向上に加え、消費者の潜在ニーズの掘り起こしに関する取り組みなど今後のマーケティングの在り方に関しても探索していく」という。
今後の生成AI活用の方針については、次のように説明した。
「同技術の適切かつ有効な試行は、業務効率化に留まらず、潜在ニーズの掘り起こしや理解にもつながり、その期待に応える商品開発やサービスの創造につなげられる可能性が高いと考えています。当グループでは同技術が当然に業務に溶け込む時代の到来を想定し、試行を通じて適応範囲を理解することで、正しく活用する方法を確立することが重要と捉えています。活用を早期に検討することで、お客さまの嗜好性やインサイトを理解し、新しいサービスの提供を目指します」。