いま苦しいのは、いいコピーを書こうとしているから。/「宣伝会議賞」審査員アンケート③

現在発売中の月刊『宣伝会議』11月号では、「宣伝会議賞」に応募する皆さまに向け、審査員へのアンケート企画を実施しました。本記事では、審査員の皆さんの、「弱気になったときに言い聞かせている言葉」をご紹介します。

 

Q4.コピーや広告アイデアを考えるうえで、弱気になったときに自分に言い聞かせている言葉はありますか。

弱気になるのは、考え抜いていないからだと思うので「本当にもうないの?まだ掘ってないとこがあるんじゃない?」と自分に問います。それでもダメなら寝ます。限界まで考えてから寝ると、翌日何か出るはずなので。(石田文子さん)

「怯えながら胸を張れ」とよく父が言っていたのですが、気付いたら自分の道筋になっていました。自信を過剰に持つと人は離れていくし、卑下するところに人は集まらない。(岩崎亜矢さん)

誰に見放されても、言葉は私を見放さないと思っているので、書けないときは早く寝るか、相手との相性が悪いと思って諦めます。(こやま淳子さん)

絶対、いいのが、思いつくはず。(田中直基さん)

情報の伝え方の順番さえきっちりと計算できれば、広告には必ずしも「アイデア」は必要じゃない。もちろん「アイデア」でそれを強化できれば言うことはないんですけどね。(谷山雅計さん)

できることしか、できない。締め切りまでベストを尽くす。それでダメならシャーナイ。(中村禎さん)

過去、世に出た自作コピーの中で、好きだと思えるもの、まあまあできたかなと思えるものを、原稿用紙にいくつか書いて、自分に言い聞かせる。「これが書けたお前に、書けないわけがない」と。日々そのくり返しです。(赤城廣治さん)

不安でも、やりつづけるしかない。(石本香緒理さん)

開き直れ!(占部邦枝さん)

自分は毎日、何かを考えながら、感じながら、生きている。みんなだって、そう。であるならば自分が考えたことや感じたことを、誰かと共有できるのではないか。届けられるのではないか。そう思うようにしています。(尾崎敬久さん)

プロなら、なんらか捻り出せるはず。(勝浦雅彦さん)

「弱気なわたしにグッと刺さる企画やコピーを生みだせるチャンスはいまだけ。弱気なわたしにありがとう」と感謝しながら元気づけながら書いています。「ありがとう」には、人を前向きにするチカラがあるみたいです。(神戸海知代さん)

いつか面白いアイデアが出る、きっと。(絹谷公伸さん)

「俺にも書ける!日本語やないか。」と言い聞かせている。(國武秀典さん)

特定の言葉はありませんが、追い込まれた時ほど「ユーモア」を忘れないようにしています。(郡司音さん)

広告は、フツーの人に向いている。(忽那治郎さん)

とりあえず寝ろ!(渋谷三紀さん)

プロとして。(下東史明さん)

「バックポケットに入れておこう」これはロサンゼルスに海外赴任していた時の上司がよく言っていた言葉。良いと思ったアイデアが通らなかった時でも、また今後のチャンスに活かせばいい。(杉山元規さん)

ない。ただただ憂鬱に過ごす。(鈴木晋太郎さん)

よし!今からブリーフを全部無視!!と言い聞かせて、頭ではなく体から出てくるような言葉やアイデアを書き起こしてみたりします。そうすることで逆に冷静になれて、正しい視点が見つかったりします。(武井慶茂さん)

コピーライターになりたくて仕方がなかった、社会人になりたての頃の自分(当時は営業職)と脳内会話します。するといつも「文句言うな贅沢言うな、コピーが書けるありがたみわかってんのか」と叱咤されます。(野澤幸司さん)

昔、師匠がいて。何百とコピー書いて師匠に見せたら、時々、褒めてくれたんですけど…。「自分でも、時々、良いコピーが描けるんだから、できるはずだ!」と、それを励みにしてました。(濵田雄史さん)

一旦、運動して忘れに行こう。(原晋さん)

本当にいいコピーやアイデアは、「ぜったいに思いついてやる」と最後の最後まで諦めずにジタバタし続ける人のところにやってくる。(左俊幸さん)

たぶん明日の自分がなんとかしてくれるはず。(細田佳宏さん)

自分は天才である。だからお金をもらっている。(松井正徳さん)

「宮崎駿ですらボヤいてる…」とスタジオジブリのドキュメンタリーを観ながら思う。(眞鍋海里さん)

考えよう。答えはある。(三島邦彦さん)

言い聞かせるというか、悩んだ時は、多くの方と会話したり、相談したり、ひとりで考え込まない様にしています。やはり、他人の目線や指摘は大切ですし、頭の切り替えができます。あとは、前向きな気持ちも大事です。(森宜久さん)

締め切りは、納品1分前まで伸ばせる。(森俊博さん)

「空気を吸って吐くことのように!HBの鉛筆をベキッ!とへし折る事と同じようにッできて当然と思うことですじゃ!」「『リアリティ』こそがエンターテイメントなのさ」(山際良子さん)

あまり弱気になったことはないですが、困ったときやヤバい局面などでは「明日の自分はきっとできる」と自分に言い聞かせて、とりあえず寝ます。(吉岡由祐さん)

就職活動の時。転局試験の時。クリエイティブに入れたら絶対、頑張りつづけるから合格させてください、と心底、願った。そのときの気持ちを取り出して、自分が望んだ仕事だよな、と過去の自分に支えてもらいます。(米澤克雄さん)

弱気なときは、苦しいときでもあります。いま苦しいのは、いいコピーを書こうとしているからだ、いいぞ、自分!と励まします。(李和淑さん)

できるまであきらめなければ、必ずできる。あきらめないでやり続けることに関してさえ信頼できる自分でいれば「そのうち絶対できるから、今できてなくても大丈夫」と余裕でいられるようになれるのでオススメです。(押部由紀奈さん)”

どれだけ頑張っても苦しんでも、やがて締め切りはやってくるから大丈夫だよ。と開き直ります。(小島翔太さん)

考え続ければなんか出る。(日野原良行さん)

答えがない、なんてことはない。(綿野賢さん)

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「宣伝会議賞」は、広告表現のアイデアをキャッチフレーズまたは絵コンテ・字コンテという形で応募いただく公募広告賞です。1962年の創設以来、「コピーライターの登竜門」として長年にわたり、若手のクリエイターやクリエイターを目指す方々にチャンスの場を提供してきました。60万点近くの作品が集まる、“日本最大規模の公募型広告賞”として進化を続けています。

協賛企業からのオリエンテーションを掲載した月刊『宣伝会議』11月号は、9月29日より全国の書店、Amazonで発売中です!

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