コロナ禍で試行錯誤した聴衆とのコミュニケーション-上原ひろみ氏(月刊『宣伝会議』「私の広告観」出張所)

月刊『宣伝会議』では、社会に大きな影響を与える有識者が、いまの広告やメディア、コミュニケーションについて、どのように捉えているのかをインタビューする企画「私の広告観」を連載中。ここでは「私の広告観 出張所」として、インタビューの一部や誌面では掲載しきれなかった話をお届けします。今回登場するのは、世界を舞台に活躍するピアニストの上原ひろみさんです。

写真 人物 プロフィール 上原ひろみ氏

上原ひろみ氏

1979年静岡県浜松市生まれ。1999年にボストンのバークリー音楽院に入学。在学中、2003年にアルバム『AnotherMind』で世界デビュー。2011年には2作連続参加となったスタンリー・クラークとのプロジェクト作『スタンリー・クラーク・バンド フィーチャリング 上原ひろみ』で第53回グラミー賞において「ベスト・コンテンポラリー・ジャズ・アルバム」を受賞。2007年の平成18年度(第57回)芸術選奨文部科学大臣新人賞大衆芸能部門を、2008年と2017年には「日本レコード大賞優秀アルバム賞」を受賞。

Q1. テレビCMの楽曲制作がきっかけで渡米を決意されたそうですね。

日本の大学在学中に音楽制作会社に所属して、テレビCMの楽曲を制作していました。そこで、作編曲を学びたいという思いに強くかられ、渡米を決意。大学を中退してボストンにある音楽校のバークリー音楽院に入学しました。当時はほとんど英語が話せませんでしたが、コミュニケーションで苦労を感じたことはなかったです。お互いが発する音楽に共感して仲良くなり、それから言葉を交わすようになり、英語を教えてもらって、という順序で友達を増やしていきました。

Q2. コロナ禍ではこれまでライブやアルバム制作に費やしていた時間と労力を、新たな試みにシフトされました。

コンサートもキャンセルが相次ぐ中で、あきらめることなくできることを模索しました。2020年には声をかけたミュージシャンとSNSで発信するプロジェクト「One Minute Portrait」を立ち上げました。私にインスピレーションを与えてくれるミュージシャンのために1分間の曲を書き下ろし、そのミュージシャンとリモートで共演した映像を公開するというものです。音楽で毎日を少しでも幸せなものにしてくれることを願って配信を続けました。

写真 人物 個人 上原ひろみ氏
アルバムやライブで、自身の感性を思い切り発揮することで聴く人に感動を与えてきた上原氏。

上原ひろみさんのインタビュー記事は、月刊『宣伝会議』2023年12月号 に掲載。

月刊『宣伝会議』デジタルマガジン では、2013年から本連載の過去10年分のバックナンバー記事を閲覧可能です。

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