GMOインターネットグループは11月7日、「ChatGPT」や「Bard」などの生成AIに入力する指示=プロンプトの共有サイト「教えて.AI by GMO」をオープンした。新会社「GMO教えてAI」が運営する。掲載するプロンプトの数や利用者数の拡大を目指しながら、生成AIを活用するための支援サービスも展開する考え。
「GMO教えてAI」は、GMOインターネットグループと、傘下のGMO AI & Web3、SHIFT AI、TALMOODの4社で出資して設立した。代表取締役は内田朋宏氏。サービス開始を優先し、具体的な収益化は今後検討する。当面は広告収入で運営する。
約100種のプロンプトを掲載してスタートした。SHIFT AIの木内翔大・代表取締役や、TALMOODの茶圓将裕・代表取締役が作成したプロンプトもある。一般投稿も受け付けており、GMOインターネットグループの広報担当者は「プロンプト数では2万件、月間利用者数(MAU)としては10万人を早期に達成したい」と話す。MAU10万人は競合にあたるサービスの水準という。
掲載しているプロンプトは「旅行プラン作成」「キャリア相談」「デートプラン」や、「システム開発アシスタント」「クリエイティブ分析を綺麗(きれい)に言語化」「マーケティングのアイデア」といったビジネス用途など。オープンAIが提供する生成AI「ChatGPT(GPT-3.5)」と連携し、サイト上で出力を確認することもできる。
「プロンプトは、ビジネス向けに限定せず、広く個人ユーザー、コンシューマー向けのものも広く揃えていきたい」(同)
投稿されるプロンプトは、オープンAIの規約・ポリシーに準拠する。抵触するようなものが投稿された場合は、検索などで表示されないよう対処するほか、「あまりに悪質なものが確認された場合は削除する」とした。