日清食品は、「謎肉まみれカップヌードル」と「イカまみれシーフードヌードル」の発売にともない、CM「具がスキスー」篇のオンエアを11月に開始した。
♪~謎肉スー スキス スキス という歌とともに、画面のあちらこちらで踊っているのは謎肉ダンサーたち。続いて登場するのは、イカダンサーたちだ。謎肉に負けじと、麺にぐるぐる巻きにされようとも、カップに無理やり連れ去られようとも、彼らも踊り続ける。そしてこのCM、「謎肉だらけ」のカップヌードル、「イカだらけ」のシーフードヌードルの発売を伝えながらも、最後には「でも、普通の方がうまい。両方買って!」という大胆なメッセージで終わるのだった。
「人気の具がいっぱい入った『具材まみれ』シリーズが出るけれども、いつものカプヌシリーズもおいしいからどっちも食べたくなるCMにしてというオリエンをいただきました」と、企画を手がけた森昭太氏。具にまみれた商品なので、CMも具が主役の具にまみれた映像にしようと考えた。
「とにかく画面の中にたくさんの具のダンサーたちをちりばめ、一心不乱に踊っていただき、そこに具への『好き』という思いをストレートに伝える、細川ふみえさんの大ヒット曲『スキスキスー』(1992年)を合わせました。シズルカットもまみれた具がごろごろっとダイナミックに躍動するシーンを採用しました。具の魅力がたっぷりつまったCMになったと思います」
具材ダンサーのキャラクターデザインには、とにかくこだわったという。頭部の謎肉のサイズ感や位置、肉感、イカキャラの触手の位置や数、頭部の三角形の丸みなどなど、アートディレクター小路翼氏を中心に検証に検証を重ねて作り上げた。
「特にイカはこの世のすべてのヒト型イカキャラを検討したのではないかというぐらいタイプ数を作ったと思います」(森氏)
最後に「でも、普通の方がうまい。両方買って!」というコピーが入っており、見ている側はちょっと驚かされる。
「これはクライアントから出てきたコピーです。え!ここまで言っていいの?とこちらも驚きましたが、大丈夫です!とのことだったのでそのまま使わせていただきました。改めて日清さんすごいなと思いました」
公開後2週間で、YouTubeは13万回再生に。日清の公式X(旧Twitter)では、4.2万いいね!を獲得。SNSでは、多くの人が「普通の方がうまいって言ってる!」といったツッコミが入っており、実際に食べてみてどちらがおいしいかの感想を述べている。
スタッフリスト
- 企画制作
- 電通Creative KANSAI+ソーダコミュニケーションズ
- CD+企画+C
- 森昭太
- 企画+C
- 福田晴久
- AD+企画
- 小路翼
- CPr
- 朝鍋健太郎
- Pr
- 今野俊也、橘慎哉
- PM
- 伊藤哲
- 演出
- 渡邉直
- 撮影
- 松石洪介
- 照明
- 竹本勝幸
- クッキング
- 荷見綾
- I
- 冠木佐和子
- アニメーション
- 冠木佐和子、PENZ
- 音楽
- 内山雄介
- 仕掛け
- 平出浩一
- 編集
- 眞柄雄一(オフライン)、川上武(オフライン)、青山晃子 (オンライン)
- ミキサー+SE
- 柏木勝利
- AE
- 傍島篤夫、卯木剛、棚橋裕美子