商品や店づくりでサステナブルの楽しみを伝える
化粧品ブランド「NEMOHAMO(ネモハモ)」は11月22日、関東初となる直営店を「新丸の内ビルディング」(東京・千代田)にオープンした。「NEMOHAMO」は、京阪ホールディングス傘下のビオスタイル(京都市)が手がけるブランドだが、オンライン販売の利用客の4割が関東圏。需要を見込み、東京での開店に踏み切った。
製造工程や輸送、商品パッケージなどで環境配慮をしたブランドで、サステナビリティを重視。ビオスタイルの森英貴・取締役は「ユーザーに我慢を強いず、できるだけ楽しんで消費してもらうことが、サステナビリティを広めるカギだ」と話す。
京阪グループの関連企業らしく、店舗の支柱に鉄道レールを再利用した。内装は商品の原料となる植物が育つ、「地層」をイメージしたマーブル調のデザインで、壁面の素材には海洋性プラスチックを用いた。店舗デザインは三井嶺氏(三井嶺建築設計事務所)。
直営店のユニフォームは、俳優の上野樹里氏がディレクターを務めるファッションブランド「(Tuikauri)トゥイカウリ」とコラボレーションした。「自然との調和」を意識したブランドで、「ファッションの観点でもサステナブルの魅力を伝えたい」(森氏)。今後もカリグラフィー作家など、サステナブルなアートを手がけるクリエイターやブランドとのコラボレーションで、来店者にアピールする。
11月22日のオープン初日には報道向けの内覧会で、元テレビ朝日アナウンサーでフラワーアーティストの前田有紀氏と、フリーアナウンサーの竹内由恵氏によるゲストトークを実施した。店舗には前田氏が寄贈した植物による作品も飾られている。