ザイマックスの社内報『からくさ』は、「はたらく喜びを、ひきだす・つなげる・大きくする」をキーワードに、「人」にフォーカスして社員の想いや価値観を伝える。「特集は経営的な時事ネタをテーマに取材することが多く、比較的その時旬な活躍を見せる社員に寄りがちです。従って連載記事では着実に日々の業務を頑張る現場にも登場してもらいます」と経営企画部の石川友香氏は話す。
2023年8月号の特集「つながる、ひろがる、モチベーションのバトン」では仕事のやりがいについて社員が語り合った。営業部門の先輩と後輩による対談では、2人が意見をぶつけ合いながら提案書を仕上げ顧客満足につなげたエピソードも飛び出した。「激論も、時には必要」「最後まで手を抜かないのは私自身そうやって、仕事をしてきたから」とお互いが語り合うさまを伝えた。
23年3月号の特集「ホテル事業いざ“反転攻勢”へ!」では同月オープンした「からくさホテルカラーズ東京八重洲」にも取材した。「ホテルスタッフも忙しい時でしたが開業を盛り上げる誌面になるよう努めました。撮影に合わせて部屋の家具やインテリアも調整してもらえました」と同部の中野由佳子氏は語る。
同号の連載企画「しごと道」ではハウスメーカーから転職して賃貸仲介の部門に所属、3年後にはマネジャーに昇格し個人成績でMVPを獲得した社員が登場した。このコーナーでは毎号、「わたしの仕事曲線」という名のグラフを使って登場する社員のモチベーションなどの変化を表す。「取材前に社員のターニングポイント3点と自らの『仕事曲線』を書いておいてもらいます」と石川氏は話す。
社内のバックオフィス業務のセクションを紹介する連載企画が「グループをひっぱる〇〇にいいね!」。23年6月号では「XY デジタルイノベーション部」を紹介した。同部はデジタルの先端技術を研究・開発し、社内各部と連携して新たな価値提供を目指す。顔写真の横に添える部員特徴の短文は上司に事前ヒアリングし、部員のコメントを書面でもらっておくことで取材が効率的にはかどるという。
連載企画「現場の力、ココにあり」では日々現場を守り、真摯に目の前の仕事に取り組んでいる社員を取材する。23年3月号では札幌、渋谷の管理物件に常駐する社員が登場。「事前に上司から無口だと聞いていても、仕事への想いをお聞きすると皆さん雄弁に話されます」と同部の岡田芽衣氏は打ち明ける。
- [基本情報]
- 創刊:2004年
- 発行頻度:ここ数年、1、3、4、6、8、10、12月とおよそ隔月ペースで発行
- 版型:B5判・12~24頁(特集ボリュームなどにより異なる)
- 制作体制:取材・執筆・撮影いずれも自社の広報チームで担い、デザイン・レイアウト、印刷・配本等は外部の制作会社に依頼。年始には印象に残った企画などを尋ねる読者アンケートを実施。気になる意見を寄せた社員には別途時間をとってもらい追加ヒアリングを行う。
- 反響の高かった企画・記事:
- (1)特集「ザイマックスのレジリエンス力」(2022年10月号)
- (2)特集「みんなで今年を振り返りながら『ちょっと聞きたいんですけど…』事業のいま」(2021年12月号)
- (3)特集「ザイマックスの“現在地”-グループのいまの姿を知ろう-」(2022年3月号)